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Shanling UA2レビュー:コスパ&音質良好、ハイレゾ初心者にもオススメのスティック型DAC

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ども、デイブでございます。アップル関連で最近のホットニュースといえば「Apple Musicでのハイレゾロスレス音源配信開始」だと思います。「従来のお値段据え置きで、高音質なハイレゾ音源が楽しめる」ってすごいインパクトありますよね。

…でも、恥ずかしながら私「ハイレゾ」って良くわかってませんでした

デイブ

ハイレゾって、スマホだとそのままだと聞けないみたいだけど、何を買えばいいのかわからないんだよね…

ぱんだ㊙

あんまり高いと楽しめなくなっちゃうしね…

そう、例えばApple Musicのような音楽再生ソフトがハイレゾ対応になっても、スマホは通常そのままイヤホンやヘッドフォンを接続しただけではハイレゾ音源を楽しむことはできません。正確には、その高音質を十分に活かすには、大きくわけて2つ「DAC」というものと、「ハイレゾ対応再生機器」が必要になります。

ハイレゾの初心者向け解説記事もあります!

ちなみに、Apple Musicで「ハイレゾロスレス」音源を楽しむための、まずそもそも「ハイレゾとはなにか」、また「iPhoneやMacでハイレゾ音源を再生するために必要な設定」については別記事で解説しています。初心者でもわかりやすいように書きましたので、ぜひご参照ください。

なにはともあれDACが重要だっ(く!)

そのままでは再生できないハイレゾロスレス音源

iPhoneやiPad、またMacやWindows PCでも、標準的にサポートしているのはCDクオリティ(44.1kHz or 48KHz/16bit)までです。一方で、Apple MusicやAmazon Ultra HDで採用されているのは192kHz/24bitなどさらに高音質な音源です。

そのため、これらのハイレゾ音源を再生するためには、それに対応した専用のデジタル・アナログ変換機器が必要になります。それがDACダック=Digital Audio Converterです。

DACの中でも、信号変換だけでなく、直接イヤホンやスピーカーを接続できるものは「DAC搭載アンプ」と呼ばれ、主に3つのタイプがあります。

  • 据え置き型:据え置きで使用するモデルです。USBバスパワーで動作するものもありますが、基本的にはAC電源に接続するのが推奨されています。
  • ポータブル型:比較的小型ですバッテリーを内蔵し、スマホなどと一緒に持ち歩けるようなタイプです
  • スティック型DAC:Lightning DACなど、スマホに直接装着することで電源の供給とハイレゾデータの通信をまかなうモデルです。ポータブルよりさらに小さいのが特徴です

下記にそれぞれ代表的なDACを掲載してみました。上から据え置き型、ポータブル型、スティック型となります。

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※ちなみに、イヤホンジャックを廃止したiPhoneに付属している、「Apple Lightning – 3.5mmヘッドホンジャック」って、これも立派なDACです。ハイレゾには対応してないんですけどね。

スティック型で手頃なShanling UA2を購入!

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私が購入したのは、1万3,000円くらいで安くて汎用性もあるShanlingシャンリン UA2という商品です。決め手になったのは「1.3万円と安価」「(数量限定)Lightningケーブルが付属」「Windows/Mac/Androidでも使える汎用性の高さ」「さらに高品質なハイレゾ音源にも対応」といったところです。

Shanking UA2パッケージ(LIghtningケーブル外付け)

Shanling UA2は、中国のShanlingという老舗のオーディオメーカーが開発したDACで、電源はUSBから供給されるスティック型のポータブルDACです。

パッケージはこんな感じです。Shanling UA2は実は「Lightning to USB Type-Cケーブル」は本来付属しておらず、本数限定で付属するので、もし同製品が気になる方は急いで購入したほうが良いですよ!

Shanking UA2:本体と同梱ケーブル・コネクタ

Shanling UA2の付属品は全部でこんな感じです。先程「汎用性に優れる」と書きましたがそれはこのコネクタとケーブル構成にあります。Shanling UA2本体はUSB Type-Cコネクタを備えており、そこにケーブルを指すことで様々な機器に対応します。

そ付属のType-C to Cコネクタを挿せば、このままAndroidスマートホンやUSB Type-C端子を備えるPCに接続できます。また、接続先のPCがUSB Type-Aポートしか備えていない場合は「USB Type-Cメス to Type-Aオス」の変換コネクタも付属しているのでそれを使えば大丈夫です。

さらに、今回購入を決断したのがUSB Type-C to Lightningケーブルです。Shanling UA2本体にこのケーブルを挿せば、iPhoneやiPadに直接接続できちゃいます。

Shanking UA2本体

Shanling UA2は横 5.4cm x 奥行き 1.8cm x 高さ 0.9cm、重さも14.4g(実測)しかありません。近いサイズでいうとシャーペンの替芯くらいですかね。

Shanling UA2スペック

UA2、こんなにちっちゃくてお安いのに、実力はものすごいんです。

  1. DAC用チップセット「ES9038Q2M」を搭載し、最大121dBのS/N比と高解像度・低歪みの音を実現
  2. 多彩なフォーマットに対応。最大で768kHz/32bitおよびDSD 512に対応=ほとんどすべてのハイレゾ音源に対応可能
  3. シングル3.5mm端子と、バランス接続用の2.5mm端子の計2ポートを備えており、一般的な有線イヤホン・ヘッドフォンはもちろん、ハイエンドのIEMまで対応可能
ぱんだ㊙

ちっちゃいのになんかすごいっぽい!

デイブ

うん、コンパクトなのに、据え置き型のDACにも遜色ない性能を備えているのだ!

Shanling UA2 + SONY WH-1000MX4でハイレゾ音源を視聴

早速Spotifyのノーマル音源と、Apple Musicのハイレゾロスレス音源の聴き比べをしてみたいと思います。今回の視聴環境は下記のとおりです。

  • 再生機:iPhone 12 Pro Max
  • DAC:Shanling UA2 付属USB Type-C to Lightningケーブル使用
  • 試聴機:SONY WH-1000MX4 付属有線接続ケーブル使用
  • 再生ソフトウェア:Spotify(最高品質)、Apple Music(ハイレゾロスレス)
デイブ

音質は個人の好みによって大きく左右されるので、あくまで私が聴いた範囲での感想として読んでいただけると幸いです!

ぱんだ㊙

やっぱり、自分の耳で聴いてみるのが一番だね!

Doobie Brothers – China Grove

小林克也さんMCの「ベストヒットUSA」のオープニングに、「Vapour Trails – Don’t Worry Baby」と同じく使用されていた楽曲ですね。イントロが印象的なギターのカッティングから始まるんですが、これが見事に右チャンネルOnlyで始まるので、良くオーディオケーブルの左右接続を確認するにも使っているという…

それはさておき。まず違いとして印象に残るのはハイレゾロスレス音源の方の密度というか濃さですね。冒頭のカッティングギターの音は左にも響いているのですが、それを合わせてハイレゾの方が濃く太く鳴っていて迫力があります。

また、ボーカルが入り役者が揃った時に感じるのはそれぞれの音がまじらず、整理されて聞こえるというポイントでした。ごちゃっと鳴るのではなく、ギター・ドラム・ボーカル・キーボードそれぞれがきれいに聞こえるのが印象的でした。

宇多田ヒカル – One Last Kiss

いやぁエヴァ完結して嬉しいやらさみしいやら…妻と初めて行った映画が「Air/まごころを、君に」だったんですよねぇ…いやさておき、新劇場版をどれも感慨深いものにしてくれたのは宇多田ヒカルさんの楽曲の力がとても大きいと思います。

「シン・エヴァンゲリオン劇場版」のテーマ曲である「One Last Kiss」もハイレゾロスレス配信されてました。まず印象的なのは0:20のキーボードの残響が収まって一瞬(ほんと一瞬)の静寂から宇多田ヒカルが歌い始めるときの吸気音、そして「♪初めての~」の「は」の音の出る部分、ハイレゾだとメリハリ良く、ノイズも少なくくっきりはっきり聞こえるのと、吸い込んでからの「は」の音のスピード感覚、立ち上がりの速さを感じました。

その後、ドラム・ベースが入る前、ボーカルとシンセの単音が刻まれるシーンでも、シンセの音の響きがハイレゾロスレスの方がスッキリしています。交互に比較してしまうと、ノーマルの方は音の響きが濁っているように聞こえます。

肝心の宇多田ヒカルのボーカルも、ちょっとだけハイレゾロスレスの方が明るさを感じます。他の楽器との混じり合いがすくなく整理されているために、ボーカルにちゃんとスポットライトがあたっている感じですね。

YMO – THE END OF ASIA – Live Version

小学生で聴いて衝撃を受けたYMOは原点であり、おっさんになってもずっと聴いちゃいますねぇ。青春、ではなくて音楽そのものなんですよねー。

この曲は、YMOのライブアルバム「Public Pressure」に収録されている「THE END OF ASIA」(作曲:坂本龍一)のライブバージョンです。観客のざわめきの中で、高橋幸宏の正確無比なれどグルーブ感バリバリのドラムでスタートするのですが、もうこのドラムの音がハイレゾの方が抜け良く、響いてます。

坂本龍一のキーボードも、細野晴臣のベースもやはりハイレゾ音源の方が良く聞こえます。これが「粒立ち」という感じで輪郭がシャープになっているために起きていて、よくある低音重視とか、中高音重視みたいなイコライザーで味付けしたのとは異なります。そのままのバランスで十分聞こえやすくなっているというのが印象的でした。

新旧のお気に入り曲を改めてノーマル音源とハイレゾロスレス音源で聴いてみて、改めてまた好きになるという貴重な体験ができて嬉しかったです。

Shanling UA2についての感想

2年くらい前にポタアンに興味があって秋葉原のeイヤホンに通っていたのですが、その頃から考えるに、ここ数年でだいぶ進化していると思います。

Shanling UA2は、正直使い始めるまでは「こんなちっちゃなDACだとまぁそこそこ?」と思っていましたが、正直良い意味で裏切られました。搭載しているDACチップのスペック通り、クリアでノイズも少なく、またヘッドホンでもガッツリ鳴らしてくれるので非常に満足しています。

イマイチなポイントは熱と入手性だけ

1点、紹介しすると筐体が熱くなります。NVMe方式のSSD外付けメモリほどではない(あっちは持てないくらい熱くなるものもある)のですが、ちょっとそこはきになりました。あと、Lightning to USB Type-Cケーブルが数量限定というのはちょっと残念です。

また、Amazon Musicに続いてApple Musicでもハイレゾ音源の配信が開始されたため、特に手軽に楽しめるポータブル型や比較的安価なスティック型のDACが売り切れている所も多いです。

私はeイヤホンで購入しましたが、楽天やYahoo!ショッピングでも販売されていますので、チェックしてみてください。

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Shanling UA2なら気軽に本格的なハイレゾ生活が楽しめます!

今回Shanling UA2の約1.3万円の投資だけで、改めて新たな気持で音楽を楽しめるというのは予想以上に楽しい体験でした。海外のハイレゾ配信サービスも気になっていましたが、【いつもそこにあるApple Musicでハイレゾが楽しめる】っていうのがすごく良かったんですよね!

もし気軽に高音質な音楽を楽しみたい方がいらっしゃったら、ぜひ1歩踏み出しちゃって下さい! それではまた!

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