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ども、デイブでございます。本日は、Lenovoの「Legion 750i」というハイスペックなゲーミングPCをレビューしたいと思います。
私は趣味の1つが本ブログだったりするのですが、ゲームも動画編集も趣味で行っています。そんな時に頭を悩ませるのが、外出先でのクリエイティブ作業です。写真の現像・編集やビデオ編集、サムネイルの作成などを外出先でも行いたいのですが、ノートPCパワーの不足です。
軽量ノートだと写真の現像や編集、また動画編集はできない。だけどクリエイター向けのノートPCは高かったり、大きかったり、重かったり…持ち歩きは難しい…
そんなふうに悩んでました、でも、そんな悩みを高いレベルで解決してくれるノートPCがあるんです、そう、ゲーミングノートPCが結構進化しているんですよね!
- 性能:動画編集を含むクリエイティブツールをちゃんと使えるスペックが必要!
- 重さ:ある程度は仕方ないけど、持ち歩きはできないと困る!
- 価格:できればお買い得だとありがたい!
そんな要望を一気にかなえてくれるゲーミングノートがありました。それがLenovo Legion 750iです!
Legion 750iは、下記の特徴を持つ ハイスペック・高性能・高画質を兼ね備えたLenovoのゲーミングノートPCです。
- CPU : 第10世代インテルCPU Core i7-10750H(2.6GHz〜最大5Ghz、6コア12スレッド)
- GPU : NVIDIA GeForce RTX 2060、NVIDIA GeForce 2070/2080 Super with Max-Q Design
- ディスプレイ : 15.6インチ・FHD IPS液晶(最大リフレッシュレート240Hz)
- 無線LAN:Wi-Fi6対応
ここで特に重要のは、CPUとGPUです。動画編集ソフトによってはCPU性能重視だったり(逆に言えばGPUをうまく活用してくれない)、GPUを多用するソフトやツールがあったりと生産性アップに貢献する重要パーツが変わってきてしまうのです。
その点、Legion 750iはCPUもGPUもハイスペック。さらにディスプレイも高性能と、非常に期待が持てますね!
今回は約4週間、メーカーより同ノートPCをお借りする機会がありました。デザインやスペックの確認から、実際の動画制作で使ってみた際の感想まで、細かくレビューしていますので、ぜひ気になる部分をチェックしてみてください!
高速なCPUと専用のGPUを搭載してるから、バックパックから取り出せば、そこが本格的なクリエイティブステーションになっちゃいます!
本レビューは、メーカーよりレビュー用マシンの貸し出しを受けて作成しています。
内容に関しては、一切の忖度をせず、レビューした内容をそのままお伝えしていることをお約束いたします。
タップできる目次
Legion 750iの主な特徴(おすすめ&イマイチ)
まず、いきなりですが4週間試用させていただいた時点での「Legion 750i」 のおすすめポイント&イマイチポイントを整理したいと思います。
価格については、今回お借りした構成の販売価格が定価ベースで約38万円なのですが、公式サイトでは定期的にお得なセールが行われており、2022年7月時点における直販ストア価格は21%オフの301,369円(税込・送料無料)でした。CPUはすでに2世代古いモデルですが、計算性能やGPU、高性能なディスプレイなどを総合すると、現時点でも、かなり魅力的な、バランス良いノートPCです。
スペック以上に、実際に使用した際の満足度や、そしてゲームやクリエイティブ系のソフトの操作感がとても良かったです。毎日使う喜びを感じられる、完成度の高いノートPCでした!
Legion 750iのスペックやデザイン
ここからはスペックやデザインなどを細かくチェックしていきます! まずは、今回お借りしたモデルと、Legionシリーズの前モデル「Y740」とスペックを比較してみました。
Legion 750iと前モデルのスペック比較
項目 | Legion 750i | Legion Y740 |
---|---|---|
プロセッサー | インテル Core i7-10750H プロセッサー (2.60GHz, 12MB) | インテル Core i7-9750H プロセッサー (2.60GHz, 12MB) |
メモリー | 16GB PC4-21300 DDR4 SDRAM SODIMM (8GBx2) | 16GB PC4-21300 DDR4 SDRAM SODIMM (8GBx2) |
ストレージ | M.2 SSD 1TB(NVMe接続) | M.2 SSD 512GB(NVMe接続)+ HDD 1TB 7200rpm(SATA接続) |
グラフィック | ・NVIDIA GeForce RTX 2060 ・NVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q Design 8GB GDDR6 ・NVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q Design 8GB GDDR6 | ・NVIDIA GeForce RTX 2060 ・NVIDIA GeForce RTX 2070 with Max-Q Design 8GB GDDR6 ・NVIDIA GeForce RTX 2080 with Max-Q Design 8GB GDDR6 |
ディスプレイ | 15.6型 FHD IPS液晶 (1920×1080 Dolby Vision NVIDIA G-Sync) 非光沢 | 15.6型 FHD IPS液晶 (1920×1080 Dolby Vision NVIDIA G-Sync) 非光沢 |
リフレッシュレート | 240Hz | 144 Hz |
ポート背面 | HDMI, USB 3.1 x2, イーサネット(RJ-45), 電源ジャック, セキュリティキーホール | MiniーDP, HDMI, USB 3.0, イーサネット(RJ-45), USB 3.1, 電源ジャック, セキュリティ・キーホール |
ポート左右 | USB 3.0, マイクロフォン・ヘッドフォン・ジャック, USB 3.0 Type-C、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3) | USB 3.0, マイクロフォン・ヘッドフォン・ジャック. USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3) |
無線LAN | Wi-FI 6対応 | Wi-FI 5対応 |
電源アダプター | 230W (重さ 実測920g) | 230W (重さ 実測961g) |
サイズ | 幅 35.9 cm x 奥行き 25.9 cm x 厚さ 2cm(最薄部) | 幅 36.1 cm x 奥行き 26.5 cm x 厚さ 2cm(最薄部) |
重さ(実測) | 2,271g | 2,262g |
やっぱり240Hzのリフレッシュレートがすごいね、そして内蔵SSDが1TB!
見逃せないのはポート類の強化だね。USB Type-Cが増えて実用性アップ!Wi-Fi6対応も!
本体デザインとサイズ
Legion 750iの筐体は「スレートグレー」という色を採用しています。いわゆるメタリックグレー、「ガンメタ」と呼ばれるような色合いなのですが、マットな仕上げになっているので、全体にシックで落ち着いた外観が特徴的です。
いわゆる派手なゲーミングPCとは一線を画した洗練されたデザインになっており、私的にはポイントが高かったです!
ちなみに、左にあるLEGIONのロゴの【O】の文字に重なっている【Y】の部分にはLEDが仕込まれていて、キーボードのLEDライトの色の変化に合わせて光ります。
本体サイズ的には幅 35.9 cm x 奥行き 25.9 cm x 厚さ 2cmと、ハイスペックなゲーミングPCとしてはコンパクトでシンプルなデザインになっています。このおかげで、リュックにも収納がしやすかったです。
ゲーミングノートの代名詞として、キーボードはLEDイルミネーションによりカラフルにアニメーションしながら光らせられるのですが(設定で常時点灯やオフも可能)、Legion 750iは、さらに筐体の下面の段差部分にLEDライトが仕込まれていて、ここもカラフルに光ります。これ、キーボードとの合わせ技で、暗いところでの作業での視認性向上や、雰囲気の演出に効果的です。
ビルドクオリティの高さはさすがLenovo!
ノートPCの底面まで光らせちゃうのすごいね…
ディスプレイとGPU
Legion 750iが搭載している液晶ディスプレイの仕様をまとめてみました。
- 液晶タイプ:LEDバックライト付 ノングレア 15.6型 FHD IPS液晶
- 画面解像度:1920×1080ドット
- 最大輝度:
- リフレッシュレート:最大240Hz対応
- Dolby Vision対応
- DisplayHDR 400対応
リフレッシュレート最大240Hzの衝撃
Legion 750iのディスプレイは、最大解像度でフルHD(1920 x 1080ドット)となっています。反射が少ない非光沢のIPS液晶となっており、広い視野角を備えています。ディスプレイの縁は最近だと超狭いというほどではありませんがゲームやクリエイティブな作業を行なっている際にも気にならないサイズ感です。
ゲーミングノートとしての特徴としは、やはりノートPCとしてはリフレッシュレートの高さにも注目です。リフレッシュレートとは、画面を1秒間に何回書き換えるかという値であり、この数値が大きいほど描画がスムーズになります。
動画の再生では、24~60FPSくらいが標準ですが、ゲームでは画面をスムーズにするためにリフレッシュレートを変更できるものがあります。その機能を最大限に活用するには、グラフィックチップとディスプレイが対応する必要があるのですが、このLegion 750iは最大240Hzまで高めることが可能です!
上記は、エーペックスレジェンズのフレームレート上限値を解放したものですが、FPS(Frames per Second – 1秒当たりの描画枚数)はLegion 750iの高いCPU・GPU性能と相まって、200〜230後半と、かなり高い値を叩き出しています。
いくらPC本体の性能が良くても、ディスプレイが高リフレッシュレートに対応していなければ意味がないのですが、Legion 750iはノートPCでは十分にその性能を発揮できます。
デザイン的にもワンポイントになっている特徴的なヒンジデザイン
Legionシリーズの特徴であるヒンジ部分を手前から見て見ました。ヒンジ部分がかなり盛り上がっているのがわかると思います。
ヒンジ部分を横から見たところです。液晶部分を閉じた状態だと、ヒンジ部分が盛り上がっており、かなり主張するデザインになっているのが良くわかりますね。
ところが! 液晶部分を開くとそのヒンジ部分で回転するため、本体自体は平らでスッキリしたデザインになります。デザイン的にもピンポイントになっていて、かつ使用時もよく考えられた構造になっています。
また、この構造のおかげてディスプレイ部分をしっかり180度近くまで開けることが可能になっていますし、ここまで倒しても安心感があります。いやぁ、これはよく考えられてますね。
このディスプレイとヒンジの処理は他のノートPCを見てもなかなかない優れものですぞ!
キーボード
Legion 750iのキーボードレイアウトはこんな感じになっています。前モデルLegion Y740ではテンキーは非搭載でしたが、本機はテンキーまで含めてフルキーを搭載しています。
いわゆるメンブレン形式のキーボードです。ちょっと特徴的なのはこのエンターキー周りの処理でしょうか。ちょっと狭くなっていますが、使ってみたところミスタッチなどはありませんでした。
キーの深さ・キータッチに関しては、沈み込みは2mmくらいでそんなに深くないです。いわゆるメンブレン方式(ゴムのカップを押し込むことで反発力を実現)なので、キータッチはソフトですが、なによりキータッチ音が静かで良いです。
そして、やはりゲーミングノートPCと言えばLEDによるイルミネーションですね! 前述の本体底面のLEDと相まって、暗い部屋では照明効果抜群です。もちろん、設定で常時点灯やオフにもできるので、気分によって使い分けることができます。
キーボードのクリック感は弱いけど、タイプしても静かなのがいい感じ! そして綺麗にひかるLEDライトがプレイを盛り上げます!
トラックパッド
Legion 750iのトラックパッドは、 ボタン部分が独立していないタイプになっています。ここも、Legion Y740からは異なるポイントですね。その分、Legion Y740のレビューの際に感じていたトラックパッドの小ささが解消されました。
これは確実にGoodポイント! トラックパッド操作がさらに快適になりました!
各種入出力ポート
Legion 750iの入出力ポートはかなり充実していると思います。以下、写真付きで各種入出力ポートをチェックしてみましょう。
本体右側には、USB Type-Aポートが1つだけ設けられています。このポートはPowered USB端子になっており、ノートPC本体の電源がオフでも電源供給されます。
本体右側には、Thunderbolt 3端子(USB Type-C互換)と、通常のUSB Type-C端子、そして3.5mmのマイク・ヘッドフォン兼用ジャックがあります。USB Type-C形状の端子はこちらに集中しており、背面や右にもないので、わかりやすいレイアウトですね。
背面はかなりポートが多いです。まず、左端にHDMIポートが設置されています。前バージョンにはMini Displayポートがありましたが、Legion 750iでは廃止されました。その分、USB Type-Cポートが増設されています。
他に、イーサネットのRJ-45端子を挟むようにUSB Type-A 3.1ポートが2つあります。あとは、電源コネクタとセキュリティーデバイスを取り付けるためのキーホールです。
前バージョンと比較すると、使用が限定されそうなMini Displayポートを廃止し、USB Type-Cポートを増設したy堀汎用性が高く、実用性を備えたラインアップになっていると感じました。Thunderbolt 3コネクタを搭載しているので、同ハブなどを追加すれば拡張性は大きくアップします。
入出力ポートも、前バージョンから改善されて利便性が増しています!
Webカメラ
前モデルから改善! プライバシーにも配慮したWebカメラ
Webカメラも前モデルから改善されています。Legion Y740はWebカメラがディスプレイのヒンジ部分の下部、電源スイッチの真上にあったのですが、これは下から見上げる形になってしまいあまり良い位置ではありませんでした。また、ソフトウェア的にWebカメラをオフにする機能はありましたが、物理的なシャッターが欲しかったところ、なんとLegion 750iではしっかり両方の問題に対処しています。
今回は、ちゃんとディスプレイ上部中央にWebカメラを設置し、さらに物理的なシャッター機能も備えています!
こういう細かい改善が重要なんだよね!
冷却システム・ファン
ハイパワーをしっかり冷やす冷却システム
ゲーミングノートにとって、冷却性能はパフォーマンス最大化のために非常に重要ですね。Legion 750iでは、CPUとGPU用に個別の2つの専用ファンを備え、4つの熱通気口によって十分エアフローを確保しています。
底面の写真です。しっかり2つのファンが確認できますね。ここから熱を本体左右にある排熱口から排出しまます。
この冷却システムがかなりアクティブに働くため、マシンに負荷がかかると「ゴー」っとファンノイズが聞こえます。普段低負荷の時にはかなり静かなのですが、マシンの負荷に連動してかなり細かくファンコントロールが行われています。この冷却開始時のファンの立ち上がりの後が大きめなので、印象としてはファンの音はかなり目立ちますね。
実作業での性能チェック:4K動画編集
いわゆるベンチマークテストの結果は、すでに色々なブログで紹介されていますので、本記事では、クリエイター目線で、4Kの動画編集なスペックを満たしているかどうかを確認してみました。
今回使用した動画編集ソフトは「DaVinci Resolve Studio 17」のプロジェクトで、4K解像度で動画の長さは4分24秒、プロジェクト全体のファイルサイズは17.4GBあります。これを書き出したところ、下記の時間で書き出すことができました。
# | 書き出し時間 |
---|---|
1回目 | 2:34 |
2回目 | 2:32 |
3回目 | 2:36 |
平均 | 2:34 |
最終的な書き出し時間は3回の平均で【2分34秒】で終了しました。実際の動画の長さの実時間の58%で書き出せています! 半分とはいきませんでしたが、4Kの動画が実時間の約6割で書き出せるのは非常にありがたいです。
試しに、同じファイルのエンコードを、スタバで行なってみました。エンコード中はファンは回りっぱなしでしたが、カフェの賑わいの中では高負荷でファンが回っていても周囲に迷惑をかけていなかったと思います。
ディスプレイがしっかり明るくて作業が快適でした。編集時間が長くなった際にはキーボード中央が多少暖かくなりましたが、気になる程度で特に問題ありませんでした。
外出先での動画編集も、Legion 750iならバッチリだね!
Legion 750iレビューまとめ
事前にスペックだけをチェックしていた時は、前モデルのLegion Y740と比較して、確かにCPUや入出力ポートの強化は便利だけれど、実際の作業ではそれほどではないのかな、と思っていました。
しかし実際にカフェやこワーキングプレースで動画編集をしてみたら、確実なベース性能の確かなパワーアップを実感できました。前モデルでも感じた、ハイスペックのPCパワーをどこでも持ちあるける安心感をより一層感じることができました。
クリエイティブは、時に「ぼけ~」っとしているときとか、通勤時に歩いているときに思いついたりすることが多いです。そんな時に、いつでもどこでも【持ち歩けるハイパワー】があるだけで、こんなに気が楽なのか!ちょっと目からウロコな経験ができました。
ゲームはもちろんですが、クリエイティブな作業でポータビリティを求めている方にはベストチョイスだと思います。Legion 750iおすすめです!