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ども、デイブでございます。2021年の目標の1つとして、「家電製品アドバイザー」という資格を取得したいと思っており、お正月明けから勉強を開始して3月に受験、無事に総合アドバイザーに一発合格しました!
タップできる目次
家電製品アドバイザーとは?
一般財団法人家電製品協会 認定センターが主催する、家電の販売・営業および接客のプロフェショナルとして、消費者の商品選択、使用方法、不具合対応、廃棄などについてお客様を的確にリードしアドバイスする方々のための資格です。
- 販売実務知識、接客マナーおよびコミュニケーション力を持っている。
- 対象品目の基本動作原理、仕組み、上手な使い方、安全な使い方、禁止事項などに関する知識があり、分かり易く説明できる。
- 設置・接客・セットアップ、調整等に関する基礎的な技術知識およびソフト業務知識があり、適切なアドバイスができる。
- 不具合発生時の一時対応ができる。また、故障と間違われ易い事象について、製品故障か使用方法の不適切か、ある程度の切り分けができる。
- 電気安全に関する基礎知識および関連する法規の知識があり、適切な運用ができる。
- 家電リサイクル法、容器包装リサイクル法等の主旨と廃家電受付業務処理手順を理解し、実践できる。
主に、家電販売店やケーブルTV会社、携帯電話キャリア、電力・ガスなどエネルギー関連法人に務める人を対象に資格取得が推奨されている試験ですね。上記の知識と技術の習得を確認するものです。
なぜ家電製品アドバイザーの資格を取得しようと思ったのか
私は上記の会社に勤務しているわけではないので、本資格のメイン受験者には属さないのですが、実はかなり以前から本資格が気になっていました。
本ブログでは色々なガジェットや家電をご紹介しています。エアレビュー(実際に製品を使用しないでレビュー記事を書くこと)やこたつ記事(体験や取材、調査を伴わなず、インターネットやテレビといったメディア上で流通している情報のみを収集、再構成して書く記事)はポリシーとして行わない主義で運営しています。
全ての製品やサービスを体験して、自分の言葉で伝えるように努力しているのですが、それによって読者の方に多かれ少なかれ影響を与えると考えると、正確な製品知識はもちろん、CS(顧客満足度)や法規についても正しい知識を習得した方が絶対良いと考えていました。
そんな時、数年前に見たTV番組「アメトーーク!」でiPhone芸人・家電芸人として有名なかじがや卓哉さんはが家電総合アドバイザー資格を持っていることをご紹介されており、「そんな資格があったのか!」と漠然と昨年くらいから資格取得を考えていたのですが、2021年3月度第40回試験の受験を決意しました。
Googleの製品レビューに関するランキングファクター発表も気になります
商品レビュー記事に関してGoogleが検索順位を確定する要因とアルゴリズムについての非常に重要な発表がありました。下記がその重要要因になっていると書かれています。
- 製品に関する専門的な知識を適切に表現しているか
- 製品の物理的な特徴や使用方法を、メーカーが提供する以上の独自な内容で表現しているか?
- 製品の様々な性能を定量的に評価しているか?
- 競合製品との違いを説明できますか?
- 比較検討すべき製品を取り上げたり、特定の用途や状況に最適な製品を説明する。
- 特定の製品の研究に基づいて、その製品のメリットとデメリットを説明する。
- 製品が以前のモデルやリリースからどのように進化してきたかを説明し、改良点や問題点を提供するなど、ユーザーが購入を決定する際の助けとなるようにする。
- その製品のカテゴリーにおける重要な意思決定要因を特定し、その分野での製品のパフォーマンスを説明する。例えば、自動車のレビューでは、燃費、安全性、操作性が重要な意思決定要因であると判断し、それらの分野における性能を評価します。
- 製品がどのように設計されているかについての重要な選択と、メーカーが言っている以上のユーザーへの影響について説明してください。
もちろん家電アドバイザーを受験しようと思ったときには発表されていなかったのですが、私が資格を取得しようと思ったきっかけも同じような内容についてさらなる強化が必要だと思ったからです。日本語の製品レビューに同様の変更が加わる日もそう遠くないと思います。
家電製品アドバイザーの試験概要と取得できる資格
試験要件としては、「①AV情報家電」と「②生活家電」の二つの資格があり、商品知識・取扱いの理解度、CSに関する知識および家電製品とそれらの販売に関連する法規類の基本的知識の理解度を問うもので、要件となるポイントは次のようになっています。
両資格は、それぞれ単体でも取得可能ですが、共通科目として「③CS・法規」の試験にも合格する必要があります。上記①と③に合格すると「家電製品アドバイザー(AV情報家電)」、②と③に合格すると「家電製品アドバイザー(生活家電)」と認定されます。さらに、①②③すべてに合格すると「家電製品総合アドバイザー」として認定されます。
私が今回受験して、今回合格したのは、この家電製品総合アドバイザーです。実際の得点などは後述しましたが、ざっくりいうと「AV情報家電」>「生活家電」>「CS・法規」といった感じの得点率でした。ゴールドやプラチナの取得はかなり厳しい感じですね。その他の試験概要は下記のとおりです。
- 資格試験は毎年3月と9月
- 全国のCBT専用試験会場に設置したパソコンで受験
- 資格はAV情報家電、生活家電の2種類、さらに2つともに合格すれば総合資格を授与
- 受験費用は、2科目9,400円、3科目15,600円。すでに1科目あるいは2科目合格している人がさらに2科目申し込む場合は12,400円、1科目申し込む場合は 6,200円です(すべて税込)
- 資格の有効期限は5年間、資格更新制度あり
家電製品アドバイザー試験の合格率と難易度
直近に行われた2021年3月(第40回)試験の結果が発表されました。
「一般受験」は初めての受験者、「科目受験」は他の科目ですでに合格している人の追加試験や、合格済みの人がさらに上のEX等級と呼ばれる180点以上を目指して受験・合格した数も含まれています。なので、一般受験の数と合格率が、初めて受ける人の目安になるんですよね。
この数字を見ると、初回合格は難しそうに見えるかもしれません。確かに、振り返ってみると直前の詰め込みだと厳しい部分はあると感じました(後で実際の得点をお見せしますがぎりぎりでしたし)。ただ、一方で割と知識のある方なら、約2ヶ月、あるいは最短でも1ヶ月くらい前から準備をして勉強しておけば、初回で家電総合アドバイザーに合格するのは十分可能だと思います。
目的は「正しい製品知識や法規を身につけること」だから、詰め込みでなんとか合格しちゃえ!というのはオススメできないです。
しっかり準備して、ちゃんと自分のものにしちゃおうね!
家電製品アドバイザー試験の勉強方法
こういった、暗記系の資格試験の鉄則は「過去問を解く」に尽きると思います。
自分の現状を把握するという意味でも、まず参考書を読むことよりも、最新の過去問集を入手し、間違いが多くてもひととおり回答してみることが重要です。改めて、自分が受験する試験の問題がどのようなものなのか、出題範囲や必要とされる理解レベルなどを一気に把握できます。
私が購入したのはこちらの問題集です。なんか2020年末の大晦日の日に購入してますね。2021年に向けた決意!って感じです。
試験対策として準備したのは問題集とポスト・イットだけ
この問題集は、「AV情報家電」計40問、「生活家電」計40問、「CS・法規」計40問と、3科目それぞれ40問ずつの最新の過去問が収録されており、1ページ or 2ページ見開きで1問出題され、同ページ末尾に回答と解説が書かれています。
この問題集の他に、ポスト・イットも用意しました。
ポスト・イットは、短冊タイプのヤツがたまたま家にあったから使っただけで、下記のようなフィルムタイプのものでも全然OKです。
早速、問題集とポスト・イットを活用して勉強を行います。主に、下記の4ステップに分けて勉強を行いました。
所要時間: 50日.
私の実例として、2021年1月4日~受験日の3月初旬まで、約50日の勉強期間でなにをやったのかをご紹介します。
- 問題集を1日5問ずつ解く(1日30分・20日間)
1日6問 x 20日間かけて、120問の過去問を全て回答します。問題に回答し、答えと解説を読むのに必要な所要時間は1日約30分。その際、「①ここは大丈夫」だと思える問題と、「②ここは覚えていないあるいは苦手」という問題をポスト・イットで色分けしておきます。
家にあったポスト・イットを使ったのですが、①は緑、②は青のポスト・イットを貼りました。 - 最後までやりきったら、青いポスト・イットのところだけを復習する(1日30分・約10日間)
私の場合、120門中約50問が苦手な問題や、知識がそもそも無い問題でした(特にCS・法規)。ステップ2では、それらの問題だけを正しく回答できるようになるように復習します。約10日間かかりました
- 全部緑に変わったら、全体仕上げとして頭から再度回答する(1日30分・15日間)
青いポスト・イットが全部緑に変わったら、ここで再度頭から問題を解いていきましょう。ここでの目的は、仕上げの意味もありますが、それより重要なのは最終的に苦手な問題をあぶり出すことと、暗記が重要な問題の記憶の定着です
全問少なくとも1回は回答しているので、今回は回答ペースも上げていきます。30分で約8問(1問約3~4分)で回答することを目指して解いていきました。 - 重要問題についてメモを作って試験前まで繰り返し暗記(5日間)
ステップ3以降、テスト直前までは問題集は開かず、まず1日~2日かけて自前のアンチョコを作り、それをスキマ時間があったらアンチョコを開いて声に出して読み、記憶の定着を図りました。
スマホアプリのNotionで作ったので、スマホでもタブレットでも、iPhoneでもAndroidでもPCでもアプリでもWebでもいつでもどこでも参照しできるようにして、不安になったらすぐに開けるようにしておきました。試験会場の新宿NSビルに着く直前まで見てました。
以上です。直近2回分の出題を収録した問題集のみに勉強範囲を絞ったこと、また毎日の勉強時間を30分のみに制限したことで、全体的にはわりと余裕を持った準備になったと思います。
勉強時間は朝に確保して習慣化
私は、お正月3が日が開けてから試験勉強を開始したのですが、1日30分と1日あたりの勉強時間はそれほど多く割り当てませんでした。1時間となると、習慣化するのが難しいと考えたからです。
現在長い在宅勤務が継続していますが、運動不足解消のため、毎朝6時に起きて約1時間のんびり歩くペースで約6,000歩くらいの散歩をしています。そのあと、自宅に帰ってシャワーを浴びて、朝ごはんを軽く食べるまでの時間を勉強時間に当てました。
朝散歩にいってから、朝ごはんを食べるまでの間に勉強すれば、朝には散歩も勉強も終わっていて、一日がなんだか充実して過ごせます。在宅勤務が終わって夜に時間を見つけるというのは、意思の弱い自分にはちょっとできそうもなかったので、朝に組み込むことにしました。これはうまくいきました。
「勉強しないと朝ごはん食べられない!」って焦りながらやってたよねw
食いしん坊の集中力を舐めないでいただきたい!
家電製品アドバイザー試験の流れ:申し込み~当日まで
公式サイトでマイページを作成
なにはともあれ、まずはマイページを作成しましょう。家電製品協会認定センターのホームページにアクセスすると、ページの右上に「マイページ」というリンクがあります。
ここで、左の「新規作成/本人確認」ボタンをクリックしてアカウウントを作成してください。
マイページにログインしたあとで、受験申請や、その後の合否判定紹介などができます。
試験申し込みについて
家電製品アドバイザー試験は、従来は1科目60分、感染防止のため、解答用紙からCBT(Computer Based Testing)というPCを使った試験方法に変わっています。
項目 | 現在(2020年9月より) | 従来 |
---|---|---|
試験方法 | CBT* | 解答用紙 |
試験時間 | 55分 | 75分 |
問題数 | 15問 | 20問 |
CBT(Computer Based Testing)とは
CBTはその名の通り、PCを使った試験です。紙の試験とは違って、マウスを使って選択式の問題を回答するのですが、紙の解答用紙と違って
家電製品アドバイザー試験におけるCBT試験について、特徴をまとめてみました。
- 同一会場内に複数のPCがあり、別々の試験を受験できる(隣の人は別の試験を受験している可能性大)
- 受付で全ての所持品をロッカーに預けて、受験方法やログインID・パスワードが書かれた紙と白紙のメモだけを受け取って指定された番号のブースに着席
- パソコンに受付で渡されたID・パスワードを入力してログインし、自分のタイミングで試験を開始
- 紙の試験と異なり、回答後でも何回でも修正できる
- 設問にチェックをすることができ、あとから戻ってチェックするのが楽
- 基本的に試験中にはトイレには行けない(ただし家電アドバイザーで3科目連続受験の場合は2科目終了後にトイレ休憩が可能)
1科目55分で連続3科目ということで、165分=約2時間45分の試験時間があるのですが、基本的にはノンストップで受験します。
ただ、実質の試験時間は私の場合は合計2時間20分で終了しました。開始ボタンも、終了ボタンも自分で自由に押せるので「これで回答バッチリ!」と思ったらその場で終了し、次の科目を開始できます。
これとっても良い仕組みだなぁと思いました。紙の解答用紙で一斉に受験する場合、早く終了することは可能かもしれませんが、外出もできず、休憩もできないということは決められたスケジュールに合わせてずっと席で待っていなければなりません。アンチョコも見れないので、この時間が無いのはとても嬉しかったです。
私の場合、受付直前にトイレに行っておいたので、なんとか2時間20分トイレにいかず連続して受験することができました。
家電製品アドバイザー試験:結果発表!
試験自体は、CBTでの選択式のみなので、多分3科目目の終了ボタンを押した瞬間にもう合否は確定していると思うのですが、発表は全員一斉に4月9日(金)10時頃にマイページにて発表されました。9月の試験の場合は11がつ頃
試験結果(結構ぎりぎりでした)
ちょっと恥ずかしいのですが、これが私の実際の試験結果です。自分でもやはり得意なAV情報家電、次に生活家電、最後が今回改めていちから学習したCS・法規になります。
3科目とも、140点以上が合格ラインだったので、正直「CS・法規」はギリギリでしたね…また、EX等級という、ゴールドやプラチナグレードの判定ラインである180点以上に到達した科目もなかったので、本当になんとか合格ってやつでした。
うわ、ほんとヤバかったんだね…
はい…次回はもっと高得点を狙います…
そう、合格者でも、EX等級のゴールドグレードやプラチナグレードを目指して再試験できます。資格自体の有効期限は5年間ありますが、家電の世界で5年は大きく状況が変わってしまいますので、そういった意味でも継続的な知識習得が大事だと思いました。
第40回試験の内容を振り返って
紙の答案用紙のときは問題を持ち帰ることができたそうなのですが、CBT試験の場合はなにも持ち帰ることができませんので、問題集と実際の設問から振り返ってメモを残したいと思います。これから受験を目指している方にお役に経てば幸いです。
- 社会の大きなイベントや変化の中で、家電に関連するものはしっかり出題されます(例:オリンピックに伴う4K/8K放送に対応する受信設備~電波の種類と対応するアンテナ、HDMIケーブルなど。またIPv6や5Gと新しい通信規格について)
- 顧客に正しい商品をオススメするために重要な規格とその内容についても出題傾向が高いです(防塵・防水規格とその内容、エアコンの冷暖房能力について、エコキュートの仕組み、LEDライトの分類、第1種~第3種換気など)
- 新しい規格が作成されている分野(各種SDカードのスピードクラスやインタフェース、イーサケーブルの規格、HDMIのバージョンと通信速度、など)も新しい規格を含めて全体を覚えておく必要があります
- 接客マナー、敬語の使い方、話法(応酬話法やブーメラン話法など)なども出題傾向高いです
- 危険(死亡・失明・切迫)・警告(想定)・注意や、PSE/PSCなど家電に付けられる各種マークについては一通り暗記が必要です
- 家電メーカーだけでなく、販売・物流を担う業者や地方自治体が一丸となって取り組むべき、リサイクルに関しては重要課題ですので出題傾向が高いです
合否判定~認定証の交付には時間差があります
2021年度の第40回(3月試験:3月1日~14日に実施)の試験結果と合否判定はは4月9日に行われますが、正式に合格された資格が付与され、その証しとして「認定証」が交付されるのは5月1日になります(9月試験の場合は11月1日)。
そのため、本記事を作成している現在は手元には何も無いので、時々マイページにアクセスして、合否判定のページを開いてにやにやしています。
家電製品アドバイザー試験をこれから受験される方へ
これで、家電アドバイザー試験受験と合格に至った経緯については全てお話させていただきました。
最後に、上記でもまだご紹介していない、全体の感想や、気をつけたいこと、コツなどヒントになるようなことをメモとして共有させていただきます。
- 試験の申込みと会場・スケジュールの予約:私が受験した第40回の場合、2021年2月1日(月)に受験申し込みが開始され、締切は2021年2月22日(月)でした。申込みは先着順ですので、後半の日程・時間はどんどん埋まってしまう恐れがあります。勉強時間を確保したい場合は受験申し込みが開始したらすぐに申し込んでおきましょう
- 直近の設問を収録した問題集をしっかりやることで、多分180点くらいまでは確実に取得できると思います。もし、さらに上を目指す場合は別売の参考書を購入して勉強する必要があると感じました
- CBT試験を数問体験できるCBT疑似体験版が公開されています。簡単ですがCBT受験の感じを予習しておきましょう
- CBT試験はチェックマークを付けられる機能もありとても便利でした。55分で15問と時間的にはちょっと余裕があるくらいの分量ですので、回答できるものを先行して回答し、あとからゆっくり時間をかけて難しい設問に取り組むと良いと思います
簡単ですが以上です! これから受験する方のちょっとでもお役にたてば幸いです! それでは!