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ども、Daveでございます。今日は、本日7月18日(木)より発売が開始された、スーパーコンシューマーの新作バッグ「ひらくPCリュック」の発売記念パーティに参加してきました。そして、その会場でなんと新発売のひらくPCリュックをご提供いただいてしまいました。早速ですが、木・金の2日間持ち歩いての感想をまとめてみたいと思います。
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バリューイノベーション創業10周年に登場した「ひらくPCリュック」
SUPER CLASSICやSUPER CONSUMER、AbrAsusなどの名称の関係性が良くわからないという声を聞くのでちょっと整理しておきますね。まず、バリューイノベーション株式会社という会社が10年前の2009年07月18日に創業しました。同社は各種のオリジナル商品を開発する会社なのですが、同社のECサイトを立ち上げるにあたって付けた名前が「SUPER CLASSIC」です。
そのSUPER CLASSICの製品ラインアップの中でも特に2つ独自のブランドがあります。
- abrAsus:10年後のスタンダードを目指して。新しいスタイルを提案するプロダクト
- SUPER COMSUMER:マニアックな消費者のアイディアをゼロベースからカタチにするプロジェクト
前者は「薄い財布」や「小さい財布」などのブランドです。後者は、ライターでありブロガー「みたいもん!」の管理人であり、内閣広報室・IT広報アドバイザーに就任されていたりもするのですが、さらに最近は使いやすいバッグの開発者として有名になった「いしたにまさき」さんが開発に携わっている「ひらくPCバッグ」「同mini」「同nano」や「かわるビジネスリュック」などなどを世に送り出しています。
で、そのバリューイノベーション株式会社のまさに10周年を迎えるその夜に、「ひらくPCリュック」が爆誕したのです!
ひらくPCリュックとは
ひらくPCリュックは、簡単に言えば「ひらくPCバッグをリュックにしたもの」です(完)
いやいや、実はそんな簡単な話じゃなかったという話がSUPER COMSUMERのWebサイトに開発秘話として掲載されています。それを読むと、なんと2016年2月16日にひらくPCバッグminiの発売を終えた直後の2016年3月3日から打ち合わせを重ね、まる3年以上かけて商品化されたんだそうです。一連の投稿を読んで、ひらくPCリュックというのはつまり何なのか、どんな課題を解決するために作られたという重要なポイントが、2017年11月21日の会議の中でまさにいしたにさんによって再確認されていましたので引用したいと思います。
まずひらくPCバッグのリュック版を作りたいんです。肩に負担がかかるし、要望もよくでてくるので、リュック版はあったほうがいいんです。
(中略)
いいところは背負うから体の負担が少なくて、荷物が軽くなること。不便なのは、取り出しにくいこと。でも、みんなリュックを使うときは使いやすさは諦めている。間を取ったのは、ボディバッグやメッセンジャーバッグだけど、肩掛けなんです。
「リュックの『体の負担の少なさ』と、メッセンジャーバッグの『荷物の取り出しやすさ』の融合」ということですよね。この難題に対する答えがまさに「ひらくPCリュック」なんですね。
ひらくPCリュックがおすすめなポイント
①自由自在に出し入れできる「パーカーポケット」
「ひらくPCリュック」の最大の特徴は、なんといっても上記の難題に対するスーパーコンシューマーとしての解として生まれたのが、デザイン的なアクセントにもなっている「パーカーポケット」です。
こちらが「ひらくPCリュック」(写真はグレー)です。リュック上部に、斜めにハの字にジッパーが見えると思いますが、この部分「パーカーポケット」なんですね。
横からみると、さらにはっきりとパーカーポケット部分の構造がわかると思います。二等辺三角形の前方(背中と反対側)にさらに三角形のふくらみがくっついたような形になっているのがわかると思いますが、この部分は独立していて、いわゆる2気室構造になっています。明確に本体とパーカーポケット部分をわけることで、さっと取り出したいものだけをしっかり収納することができるようになっています。
面白いのは、パーカーポケットがあるにも関わらず、ひらくPCバックの特徴である、フロントパネルの1/2オープンが可能なことです。この辺なんか折り紙っぽい動きをしますね。
なぜ「パーカー」なのかも発表会の中で語られていました。混雑した電車の中では体の前にリュックをかける、いわゆる「前抱え」する人も多いと思います。その際に体の前で左右から手を入れるさまがパーカーの前ポケットの様なスタイルなので、パーカーポケットなんですね。
このパーカーポケットまるでドラえもんの四次元ポケットのように、なんだかたくさん入ります。今日私が入れていたものを並べて見ました。
[table id=33 responsive=”phone” column_widths=”5%|45%|5%|45%” /]結構一杯入りますよね!別にこんなに一杯入れなくても、本体側にも全然余裕あったのですが、一杯入れてみました。これでも、左右のポケットから手を入れた際に目的のものを探すのは苦労しなかったですね。ただ、マチ自体はそんなにないので、位置によっては反対側のポケットからアプローチしないと取り出せないものはありました(細長いBluetoothキーボードなど)。
②心材の工夫が生み出す絶妙な背負い心地
ひらくPCバッグは、その独特な二等辺三角形の形状をしっかり支えるために、底だけでななく、バッグの左右に向かって硬い心材が立ち上がっています。
この部分ですね。底面には耐久性・防水性にも優れたターポリンという素材を使用していますが、この中に心材が入っています。
この、まさにいしたにさんが持っているのが心材なんですが、「そう、おわかりいただけただろうか」。
よく見ると、いしたにさんが指差している部分で心材の一部がえぐられています。この部分がまさに背中の腰のあたりにくる部分なんです。この細かい工夫のおかげで、15インチのPCを含めてミラーレス一眼カメラやアクセサリー、文房具や書類などかなりの量の荷物を持ち歩きましたが、終始軽く、かつ快適に移動できました。
③2ステップで開閉できるフロントパネル。狭い場所でもマイデスク
これもひらくシリーズに共通するポイントですが、「ひらくPCリュック」も本体上部だけ開けられることにより、こういった狭いカフェの机や新幹線のテーブルなど、限られたスペースでも上から自由に必要なものを出し入れすることができます。
上記は公式サイトからお借りした画像ですが、PCを入れる部分にベルト状の面ファスナーが付いており、これをループのようにすることでヘッドフォンをキープすることができます。これで必要なものにノイズキャンセリングがしっかりしたヘッドフォンを一緒に持ち歩いたら、もうほんとどこでも自分のデスクに生まれ変わりますね。これ、ぜひやってみたいと思っています。
④立体構造を構築できる技あり「パーティションプレート」
「ひらくPCリュック」には、仕切りとして本体内部のソフトな素材に面ファスナー形式で装着・固定できる仕切り板「パーティションプレート」が2枚ついてくるのですが、この形状が面白いです。
こんな感じに、ただ四角いだけではなくて、三角形の部分が組み合わさった形をしています。
そのため、左のような通常の仕切りとしても使えますが、右のようにパーティションプレートの三角形の部分を上に配置することで、この上にさらに荷物を載せることが可能になります。そして、必要な時は切り込みの部分から手を入れればすぐ取り出せるのです。ちょっと頭の体操が必要かもしれませんが、工夫次第ですごく便利になると思いました。ちなみに、パーティションプレートは単体でも購入可能です。
ひらくPCリュックがちょっと残念なポイント
「リュックの体の負担の少なさと、メッセンジャーバッグの荷物の取り出しやすさの融合」という難題を見事にクリアした「ひらくPCリュック」ですが、何点か残念なポイントがありましたので、自分なりの対策も含めて書いてみたいと思います。
①パーカーポケットのジッパーの金具が小さくてつかみにくい
パーカーポケットのジッパーの持ち手の部分、奥に見えるかと思いますが小さくてジッパー部分の溝に埋まってしまいます。もっと指の細い方なら問題ないのかもしれませんが、私の指にはちょっとストレスでした。そこで、持ち手の部分に余っていたピークデザインのアンカーを装着してみました(赤丸のパーツ)。これで格段に開閉がしやすくなりました。
②2 Way用の手提げの部分が平たくて持ちにくい
当方わりと大柄なため、リュックを前抱えしても前方向に体積を取ってしまうので、これまで前抱えをしたことがなかったのですが、パーカーポケットが便利すぎて初めて体験しましたが、やはり楽ですね。パーカーポケットの利便性と相まってすごく使いやすいです。
でも、本当に混雑してくると前抱えでも迷惑になってしまうので、そうなったら手に持つ形にしなければなりません。さすがひらりゅ、ちゃんと2 Wayリュックとして手持ちのベルトあります。このベルト、非常にしっかりリュックの肩ベルトに装着されているので落下の恐れはないのですが、平べったすぎで荷物が重いとちょっと手が痛くなりそうです。そんなに重い荷物を収納しなければ問題ないんですけど、なにせ何でも入ってしまうので、無理したくなるんですよね。
これはいわゆる「ハンドグリップ」とか「ソフトカバー」と呼ばれるグッズを後付けすれば解決しそうです。この部分の幅は約9cmなので、ミニサイズのこちらの商品を購入してみました。
③チェストストラップが無い
普通の重さの荷物くらいなら、心材の工夫によってかなり快適に背負い続けられると思うのですが、重いもの収納して、さらに長時間となると肩が痛くなってきそうです。そういう場合、チェストストラップ(両肩ベルトを左右方向に占められる紐)があると、適切な位置に重さが分散できて快適さがアップするのですが、残念ながら「ひらくPCリュック」には付属していませんでした。
先程のグリップのところにも共通した話ですが、たぶんコストの関係?でいろいろな機能にプライオリティをつけていった際に落とされた物だと思いますよね。でも、これらのアイテムは後付けできますし、Amazonでもかなり良さげな商品が販売されていますので、下記を購入して試してみたいと思います。
後付けてハンドグリップとチェストストラップを装着
今回取り寄せたハンドグリップとチェストストラップが到着しましたので、さっそく導入してみました。こちらの記事もご参照ください!
「ひらくPCリュック」にちょい足ししてみた:ハンドグリップ&チェストストラップ
ひらくPCリュック感想と「シンデレラフィットを巻き起こす秘密」
開発開始から発売まで3年以上かかった難産なアイテムでしたが、消費者として手に取った時の「この手があったか」感はすごいです。初めて見た時は、その特徴的なパーカーポケット周りのデザインに違和感がありましたが、2日目の今日はすでに見慣れており、ちょっとアイアンマンっぽくてかっこよく見えてきました。まずは1か月くらい、連続で使ってみてまた感想をアップしてみたいと思っています。
で、この【ひらりゅ】(あ、「ひらくPCリュック」の正式略称みたいですよ)や歴代の「ひらくPCバッグ」「同mini」「同nano」のことを振り返ってみたのですが、いしたにさんのバッグの特徴として「シンデレラフィット多発事件」があると思うんです。
シンデレラフィットとは、シンデレラの足がガラスの靴に寸分違わずぴたっ! とハマったように、別々の会社が販売した製品同士が、まるで初めからそう設計されたかのようにぴったり組合わさってしまう状態のことを言います。で、ひらくシリーズは本当にそれがびっくりするくらい多い。「こんなアイテムを入れて見たらぴったり入った!」「これがこんなところにすっぽりと!」みたいな。
これって、なんでこんなにシンデレラフィットが多発するのかなぁと考えてみました。その結果、当たり前かもしれない結論にたどり着きました。それはやはりSUPER CONSUMERの製品開発のプロセスにあると思います。
SUPER CLASSICが販売する製品、特にSUPER CONSUMERのラインはいしたにさんや文具王など、とことんガジェット好き、カメラ好き、文房具好きな方々が本気で開発に携わっています。デザインやサイズ、微妙なバランスを決定するために、紙で何個も試作を繰り返すんですよね。そういう時【自分の手基準】でいろいろなアイテムのサイズが呼び起され、それが結果としてすべて商品にDNAとして刷り込まれているんだと思うんです。
ペンにはペンの、モバイルバッテリーにはモバイルバッテリーの、カメラやレンズにもそれぞれのサイズ感や使用するときの使い勝手など、まさにSUPER CONSUMERとして手にしみこんでいるからこそ「使う人の身になって開発する」ことができているんだと思いました。それがヒットの理由なんだと。
…言うのは簡単ですが、じゃ世の中どれだけのプロダクトが、本当にその人が実際に使う状態で開発できているんですかねぇ。SUPER CLASSICだからこそ、SUPER CONSUMERブランドだからこそ、とことん実用にこだわる。その結果、実用は機能に、機能はデザインに結実するからこそ、奇跡のシンデレラフィットが多発するんだと思いました。
ひらくPCリュック、ぜひ一度背負ってみてください!
最後に、これは絶対大事なのですが、「ひらくPCリュック」はぜひ一度背負ってその心地よさ・背中のおさまりの良さを体験してほしいです。
ひらくPCリュックの実物も店舗にあるそうです #ひらくPCリュック https://t.co/icxgkFTnLa
— いしたにまさき – ひらリュ🎒発売2日目 (@masakiishitani) July 18, 2019
SUPER CLASSICの直営店舗・東京・表参道、大阪・梅田、名古屋・名駅の各店舗で体験できるので、訪問できる方はぜひ! 各店舗営業日が異なりますので、サイトでチェックすることをお勧めします。それでは、また!