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ども、デイブでございます。今日は、2020年11月16日に発売になったAppleの新しいワイヤレススマートスピーカー、HomePod Miniを購入したので早速レビューしたいと思います。
HomePodは、アップルが開発・販売しているSiriに対応スマートスピーカーです。オリジナルの「HomePod」は、2018年2月に米・英・豪から先行発売されている。日本でも2019年8月から発売開始しました(32,800円税別)。
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HomePod miniを購入した理由
2020年11月16日に、小さいサイズのHomePod、「HomePod mini」が登場しました。私はオリジナルのHomePodは価格・サイズともにニーズに合っていなかったので見送っていました。
最近は在宅勤務も長くなっていて、自宅で仕事をしながら音楽をかけるシーンも多くなっているので、BGM的な用途で音楽を楽しむためのスマートスピーカーが欲しくなってきました。
BGM的な再生スピーカーということでは、実はすでにAmazon Echo Studioを1台持っていたので、先日のAmazonプライムデーで同製品が定価24,980円(税込)のところ、なんと1万円引きの14,980円(税込)になってました!
プライムデーの終了ぎりぎりまで「もう1台Echo Studioを追加するか」あるいは「HomePod miniを2台導入するか」で迷ったのですが、下記の理由でHomePod miniをチョイスしました
- AirPlay2に対応し、iPhone/iPad/Macなどあらゆるアップル製品の音声を再生できる
- Apple製デバイスとの高度な連携:iPhoneにかかってきた電話への応対やまたApple TV 4Kの再生も可能
- Siri対応:SiriはAlexaと同等に優秀だと思っているのですが、それをスマートスピーカーを試してみたかった
以上です。例えばYouTubeアプリの音声ってEchoには流せないんですよね。一方で、SpotifyはEchoデバイスに正式対応しているのでリストに登場したりします(下図参照)。
対応がまちまちでなんか面倒臭かったので、OSレベルでの音声再生に対応しているAirPlay 2に対応したHomePod miniを試してみることにしました。アップル製品なら、14日間試用して、もし満足できない場合は返品も可能ですしね!
Apple製品はこれが大きいよね、実際に使ってみて、満足できなければユーザー理由で返品・返金を受けられるって!
濫用・悪用は絶対ダメだけど、ちゃんと使ってそれでも合わなかった場合にも安心だもんね!
HomePod miniのスペックとデザイン
項目 | HomePod mini | HomePod |
---|---|---|
オーディオテクノロジー | フルレンジドライバとデュアルパッシブラジエータ | 高偏位ウーファーと7つのツイーターのアレイ |
空間認識機能 | 非対応 | ✓ |
マルチルームオーディオ | ✓ | ✓ |
ステレオペア対応 | ✓ | ✓ |
Apple TV 4Kを使った ホームシアター* | 非対応 | ✓ |
インターコム機能 | ✓ | ✓ |
スマートホームハブ | ✓ | ✓ |
サイズ | 直径 9.8cm x 高さ 8.4cm | 直径 14.2cm x 高さ 17.2cm |
重量 | 345g | 2,5kg |
価格 | 10,800円(税別) | 32,800円(税別) |
HomePod miniが到着!
10月4日に行われたアップルの新製品発表イベント(iPhone 12など)で発表されたのですが、11月6日予約開始、そして11月16日に発売となりました。当方は無事発売日に受け取っています。
HomePod miniのパッケージ、こちらはブラックです。ホワイトと迷ったのですが、今回はブラック x2で。
HomePod miniは面白い梱包になっていて上の四角いフタをすーっと上に抜くと、本体がちんまり収納されています。USB Type-C対応の電源ケーブルは直付けとなっており、下の部分に20W出力のUSB Type-C充電器が収納されていました。
トップのタッチパネルから底面のゴムの台座まで、きれいなメッシュの素材で覆われています。底面にはアップルマークが。
HomePod miniの設定
iPhoneとHomePod miniの接続は非常に簡単です。電源を入れてしばらくしてiPhoneをHomePod miniに近づけると、iPhoneの画面に下からスライドして接続用のパネルが登場します。
設定中にHomePod miniを設置する場所を聞かれます。この段階では既存の場所しか選べないのですが、後で変更できるのでとりあえず「エンターテイメントルーム」に設置することにしました。左に続いて、右も同じ場所に設置しようと2台をステレオペアで使用するかどうかを選択できます。
左右も簡単に入れ替えできますし、このHomePodのアイコンをタップすると右なら右に、左なら左に設定されているHomePodから音がなるので確認も簡単なのですが、物理的にもわかりやすように台座の部分にテプラを貼っちゃいました。
ジョブズから殴られそうなカスタマイズですね…でもこれストレス激減するのでおすすめです!
HomePod miniのファームウェア更新方法
発売日の夜に早速アップデートが降ってきました。アップデートを含む、その他の細かい設定については「Home」アプリで行います。ステレオペアのアイコンが用意されているところが芸が細かいですね。
HomePod miniで音声を再生するには
基本的には、AirPlay 2でiPhoneから直接ネットワーク回線を通じてHomePod miniを指定する形になります。AirPlayのアイコンをタップすると、こんなふうにスピーカーを選択できます。
これは、Spotify側で再生したあとでホームアプリを起動し、スピーカーのパネルを長押ししたところです。スムーズに連携しており、遅延も少なくて非常に便利です。YouTubeでも、YouTube Musicでも、もちろんApple Musicでも簡単にHomePod miniで再生できますね。
新機能のインターコム機能は、iPhoneからHomePod miniに音声メッセージを飛ばして再生できる機能なのですが、うちは本人と2台のminiは同じ部屋にあるので意味が無いので使わないと思います。音声は非常にクリアに聞こえましたけど。
HomePod miniの音質
また、いつもの曲で音質評価をしてみたいと思います。HomePod miniはリスニングポイントから1m離れており、miniの左右間の距離は1.2mくらいでその中心に座っています。HomePod miniの高さは座った状態で首くらいに設置しています。
聞き始めは、普通のステレオスピーカーみたいに壁にくっつける感じで置いてみたのですが音がこもる?感じがしたので、壁から30cmくらい離して置いてみました。このほうが絶対良いと思います。
ボリュームは60%くらいでしょうか。「エンターテイメントルーム」はやっぱアレだったので「書斎」にリネームしてます。ボリュームのアイコンもHomePodのステレオペアになっている点に注目(miniではないけど)。
Channel Tres 「Jet Black」
一番HomePod miniにキビシイ曲から開始したかもしれません。サイズの割に低音が出てる!と「思わせる」演出には成功しているのですが、実際の低音はそこそこです。多分、ガッツリ出すと中高音が聞こえづらくなるんだと思います。
指向性が無い、360度でリスニングできるスピーカーということで、空間が鳴る感じで多分定位は甘いんだろうなー(Echo Studioがそんな感じだったので)と思っていたら、以外にステレオペアの効果は高かったです。
曲中に時々あるステレオを生かしたエフェクトは効果的に聞こえますし、同時に音の定位もしっかりしていて、ビシッと音の中心が見えます。特にボーカルはグッドでした。
ホセ・ジェイムス 「Just The Two of Us」
出だしのドラムは弱いなーと思ったのですが、肝心の艶のあるボーカルは十分楽しめますね。過多にはならず、上品ですが十分魅力的に声が響きます。で、ここで改めてサイズを再確認してびっくりするという。
ホセ・ジェイムスのボーカルで発声前に空気を吸い込む音や、フレーズ後半の吐息が交じる部分も艶っぽくクリアに聞こえ、ちょっとぞくっとしてしまいますね。大人な雰囲気が十分楽しめます。
マーカス・ミラー 「Trip Trap」
低音~中音がしっかり出ていて、大きなうねりのような、レイドバックしたノリを楽しめます。一番低いベース音などはちょっと物足りないのですが、低~中音部と合わさって良さが増している感じです。
スラップベースの弦の震える感じが目に見えるような粒立ちも楽しいですし、曲全体のエネルギーが感じられてスピーカーともマッチしていると思います。楽しい!
デュア・リパ 「Swan Song」
今回視聴した中で一番良かったのはこの曲です。湖面いっぱいに広がるようなスケールに響く女性ボーカルが印象的でした。
解像度の高いイヤホンで効くと、粒立ちが際立ちすぎてカクカク聞こえてしまうときもある曲なのですが、「360度スピーカーでステレオペア」という特性とマッチした新しい感覚を楽しめました。
音質評価のまとめ
低音は筐体サイズ的にギリまで攻めており、中音が太めて高音は普通、といった感じのチューニングになっています。360度空間を鳴らすスピーカーだからだと思うのですが、スピード感や解像感、またキラキラした高音というのはあまり感じられませんでした。
その代わりに、定位の確かさ、ボーカルや中音についてはとても良く鳴るスピーカーだと思います。定番のサウンドチェックリスト以外だと、Andrew Applepieさんの曲とかぴったりでした。
がっつり聞き込んだり、高音質を追求するタイプのスピーカーではありませんが、このサイズでこの音質はスゴイと思います。
ステレオペア時の電源問題を解消
HomePod miniにはそれぞれ20WのUSB Type-C用電源アダプタが付属します。この「20W」というのが曲者で、先日レビューした4ポート充電器の「RAVPower PC-136」でUSB Type-C x2をまかなおうとしたら、同製品のType-C 2個同時使用時は片方は45Wで楽勝なのですが、もう1ポートが18Wに落ちてしまうのでダメでした。
USB Type-Cを 2ポート以上備えていて、最大総合出力が40W以上のUSB充電器でも、実はUSB Type-C 2ポート(以上)使用時にしっかり各20Wを出力してくれるUSB充電器は少ないです。で、オススメなのは、Anker PowerPort Atom PD 2です。
Amazonの販売価格はホワイトが3,990円、ブラックが4.190円となっています。うちでも付属のUSB充電器は使用せず、こちらに2つUSB Type-Cケーブルを指して使ってます。
その他だと、RAVPowerのRP-PC128も最大45W x 2と条件に合致しているのですが、販売価格が5,399円(アマゾンで600円引きクーポンあり)であって、かつ2ポートは専有されてしまうことを考えるとAnkerのほうがコスパが高いですね。
その他気がついた点など
順不同ですが、HomePod miniを使っていて気がついた点を何点か。
- HomePod mini本体に直付けの電源ケーブル(USB Type-Cコネクタ採用、長さ1.4m)がファブリックで巻いてあり、太さ・硬さが絶妙でしっかりしていて断線を起こさなそう
- HomePod miniのSiri用のマイクもかなり優秀で、小声でも十分聞き取ってくれますね
- Homeアプリでは、HomePod Miniのステレオアイコンが用意されているのに、音楽再生中のボリュームアップ時のアイコンはHomePodのステレオペアアイコンになってしまう
- 箱が取り出しにくいです…さすがアップルで箱の気密性も高いので。元通り重ねて収納しているともう一度開けるのが指南の技でした。ちょっとダサいですが、解決策としてマスキングテープなどを箱側に長めの5cmくらい、先端を1cmの折返しにして貼り付けてあります。
こんなところでしょうか。また気がついたら追記します。
買ってよかったのか、どうなのか?
もともとの購入動機である「在宅勤務で仕事中にiPhone/iPad/Macから手軽に音楽を流したい」については、十分満足です。
コンパクトで、かつ360度スピーカーなので設置自由度が高いです。価格もペアで2万円ちょっとと比較的お安く、それでいてApple製品との連携は完璧でストレスフリー。
スマートスピーカー関連は、初めGoogle Homeから始まり、先日までAmazon Alexaの独壇場でした。SwitchBot各種(カーテンやスイッチ、プラグなど)や、ルンバ・ブラーバなどもすべてAlexaにぶら下がっていましたが、ここにきてSiri爆誕です。
スピーチ音声の自然さ、好ましさはAlexaより数段上ですがAlexaよりは知識やスキルが劣る感じですが、今後もHomeKit対応のアイテムが出てきたら、色々変化もありそうです。そんな未来もちょっと楽しみになってきた、HomePod mini生活です。