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今回は、LenovoのLegion T750iというゲーミング・デスクトップPCをレビューしたいと思います。本ブログでは、以前「Lebovo Legion 750i」というゲーミングノートPCをレビューしましが、今回はデスクトップPCとなります。
Lenovo Legion 750i : クリエイターも満足! バックパックに入るゲーミングワークステーション同レビューでも私のレビューのスタンスは、あくまでゲーマーではなく、クリエイター目線でチェックさせていただいています。本機の主なレビュー用途は次のとおりです。
- ブログ記事制作:Wordpress作業なのでマシンパワーは不要
- 写真編集:Adobe Photoshopを使った画像編集・加工
- 動画編集:DaVinci Resolve Studioによる4K 動画編集
- VR:Immersedによる拡張モニタ環境構築、PCVRのための母艦として使用
以上です。写真編集やビデオ編集はマシンパワーがあるに越したことはなく、特に動画の書き出しは全て4K解像度で行っていますので、スピードが生産性に直結します。例えば、
- 編集(映像・音声のエフェクトあり)
- 4K書き出し(初回)
- YouTube上での確認(スマホやTVでチェック)
- 4K最終書き出し(2回目)
これでいけば書き出し2回のみで済むのですが、しっかりチェックしたと思ってもミスを発見することがあるため、このStep 3と4を複数回繰り返すときがあって、書き出しスピードの数十秒・数分の変化が生産性に大きな影響を与えてしまいます。もちろん、システム全体の安定性も非常に重要です。
動画性能が低いPCで動画や静止画の編集するのってストレス溜まりまくり…
グラフィック性能だけじゃなくて、CPUやストレージ、ネットワークなど総合力が重要です!
※本レビュー記事は、メーカーからレビュー用マシンの貸し出しを受けて作成したものです。
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クリエイティブワークにLenovo Legion T750iがおすすめな理由を徹底解説!
Lenovo Legion T750iの魅力的なスペックを解説!
Lenovo Legion T750iは、本来はゲーミングに最適化されたモデルです。CPUやGPUは2023年現在の最新型番ではありませんが、第10世代のIntel Core i9プロセッサに、NVIDIA GeForce RTX 3080を搭載したモデルです。
まずはスペックの方をチェックしてみましょう。ちなみに、今回は私が2019年4月に購入して、現在も自宅で使用しているBTOデスクトップパソコンと比較しますので、そちらのスペックも併記してみました。
スペック/PC | Lenovo Legion T750i 90Q80065JM | BTO PC |
---|---|---|
CPU | Intel Core i9 10900K 3.6GHz (10コア20スレッド) | Intel Core i9 9900K 3.6GHz (8コア16スレッド) |
GPU | NVIDIA GeForce RTX 3080 10GBメモリ搭載 | NVIDIA GeForce RTX 2080 8GBメモリ搭載 |
メモリ | 32GB(16GBx2) | 32GB(4GBx4) |
冷却方式 | 簡易水冷 | 空冷 |
ストレージ1 | SSD 512GB | SSD 512GB |
ストレージ2 | HDD 2TB | SSD 1TB |
※今回メーカーからお借りしたLenovo Legion T750iは、メーカー直販サイトではすでに販売中止となっており、現在では後継機種で第12世代のIntel Core i9を搭載したLenovo Legion T570iが販売されていますので、そちらもチェックしてみてください。
# | モデル | 当時の公式ストア価格 |
---|---|---|
1 | Core i7-10700K / 16GB / RTX 3070 | 22万5386円 |
2 | Core i7-11700K / 16GB / RTX 3070 | 22万3815円 |
3 | Core i7-10700K / 32GB / RTX 3080 | 28万4007円 |
4 | Core i7-11700K / 32GB / RTX 3080 | 28万1897円 |
5 | Core i9-10900K / 32GB / RTX 3080 | 30万1431円 |
6 | Core i9-11900K / 32GB / RTX 3080 | 29万9057円 |
発売当時のモデルバリエーションと価格は上記の通りです。今回レビューするのは上記#5のモデルとなります。
上記の通り、すでにCPUは2世代 or 3世代、GPUは1世代前のモデルとなっていますが、CPU・GPU・ストレージなど、システム全体の性能のバランスが需要視されるクリエイティブワークに関しては、まだまだ十分活躍してくれるPCとなっています。
Lenovo Legion T750iのCPUである第10世代と最新第13世代Core i9との比較
今回お借りしたLenovo Legion T750iは、第10世代のCore i9 CPUを搭載しています(上位モデルは第11世代)。しかし、最新の第13世代のCore i9 CPUが発売されたことで、どちらを購入すべきか迷ってしまう方も多いでしょう。両者を比較すると、第13世代のCore i9 CPUはより高性能で、より多くのコア(最大24コア)とスレッド、より高いクロック速度、より高いTDP(Thermal Design Power〜CPUの発熱量と消費電力の目安。高いほど高性能)を持っています。
さらに、第13世代のCore i9 CPUは、PCIe 5.0とDDR5メモリのサポートも追加され、さらなる高速化が可能になりました。しかし、価格は高くなっているため、必要な性能を求めるユーザーにとっては、第10世代や11世代のCore i9 CPUも十分な性能を持っています。選ぶ際は、用途や予算に合わせて、慎重に比較検討することが大切です。
Lenovo Legion T750i RTX3080搭載のグラフィックスカードについて徹底解説!最新ゲームもサクサク動く
Lenovo Legion T750iのグラフィックスカードであるRTX3080について解説!RTX3080が優れている点とは?
Lenovo Legion T750iのグラフィックスカードであるRTX3080は、優れた性能を持っています。これは、高解像度でのゲームプレイや、3Dアプリケーションでのレンダリングなど、重いグラフィックス処理において、非常に高いパフォーマンスを発揮することができるからです。
また、RTX3080は、新しいRay Tracing技術をサポートしており、よりリアルな光源表現を可能にしています。さらに、AIによる深層学習の利用によって、高速な画像処理も実現しています。これらの機能によって、RTX3080は、他のグラフィックスカードに比べて、高いパフォーマンスと処理能力を持っています。これらの特徴を持つRTX3080は、ゲーマーはもちろん、3DCGや動画編集などのクリエイターにも非常に便利なグラフィックスカードです。
Lenovo Legion T750iの外観・内部のデザインを総チェック! メーカー製デスクトップはひと味違う!
Lenovo Legion T750iのデザインの特徴とは? まずは外観を徹底チェック!
Lenovo Legion T750iは、外装も内装もメーカー製ならではの洗練されたデザインが特徴的なゲーミング・デスクトップパソコンです。
外観はこんな感じです。表側(正面ロゴ向かって左側)は、ガラスパネルが4隅のネジで固定されています。このガラスがダークグレーなので、装着した状態だとパーツ類が見えなくなって、ファンや簡易水冷のヘッド、GPUなどがまるで宙に浮いているような効果をもたらします。
前面は、パンチングメタルの奥に3連の大きなケースファンが見えます。このファンにもLEDが仕込んであり、電源がオンになると設定したアニメーションパターンで色が変化します。
各種LEDの設定は、標準でインストールされている「Lenovo Vantage」というコントロールセンターで設定可能です。デフォルトは色がゆっくり変化する「レインボー」が選択されていました。明るさや、色の変化の速度もここで簡単に設定できます。これはゲーミングPC初心者でもわかりやすかったです!
ケース背面ポートには手を伸ばしづらいため、ケース上部の前側にはUSBポート(USB 2.0×2、USB 3.0×2)および3.5mmのヘッドホン、マイク端子各1つずつ、そして右端に電源ボタンがあります。
ケース背面の端子は下記の通りです。
USB 2.0 x 4 | USB3.1 Type-C x 1 |
USB 3.0 x 2 | オーディオポート x 6(7.1cサラウンド対応) |
USB 3.1 x 1 | イーサネットコネクター |
数はそこそこ揃っているのですが、USB Type-Cポートが背面に1つのみというのは昨今の周辺機器の状況を考えると少なくてちょっと残念です。また、できればThundebolt 4端子なども備えていると、そこからThunderboltハブに接続することで安定したUSB Type-C端子を複数増設できるため、TB4端子も欲しかったところですね。
Lenovo Legion T750iは内部構造にも手抜き無し。増設も簡単です!
今度はケース内部のパーツや構成をチェックしていきたいと思います。まずは前面側から。ガラスパネルは上記写真でも写っている4箇所のプラスネジを外すとそのまま取り外すことができます。ガラスパネルは結構重いので、外すときは注意が必要です。
ガラスパネルを外したところを正面から撮影してみました。CPUに簡易水冷システムを採用しているために、かなり見通しがよくスッキリしたデザインになっています。ケーブル類も背面配線になっており、ほとんど見えない仕上がりになっているのはさすがメーカー製PCですね。
本体左側には、カーボン調のパネルが見えますが、これはPCケース内の空気の流れを整える整流板の役目をしていると思われます。下も覆われていますが、ここには電源ユニットと、3.5インチのHDDなどを収納する部分が収納されています。全体的にスッキリしていますね。
ちょっと下から見上げる感じにすると、簡易水冷のヘッドとケース上部のファンが見やすくなりましたね。
ケース正面と同様、簡易水冷のヘッドにもLenovo Legionのロゴマークがあり、これもLEDで光ります。ここに水を流すことでCPUから熱を奪い、熱くなった水をケース上部のケースファンで冷まし、それをまたCPUに戻すことでCPU温度を低下させます。
簡易水冷のヘッドの右にはメインメモリが見えます。4スロットありますが、2スロットに16GBのメモリが刺さっており、合計32GBの構成ですね。簡易水冷のヘッドが小さい(特に高さが低い)ため、正面からも余裕を持ってメモリ増設が可能です。
CPUの下にはGPUのNVIDIA GeForce RTX 3080が装着されています。
GPUの下にM.2 SSDのスロットが見えますが、実はここは何も装着されていません。Cドライブに割り当てられている512GBのSSDは、GPUの下にあるもう1つのM.2 SSDスロットに取り付けられています。
Cドライブの容量をアップさせたい場合はGPUを一旦外す必要がありますが、単純に増設であれば、こちらも正面から簡単に装着できますね。ヒートシンクの左右のネジを外せばすぐに装着可能です。
部屋を暗くして角度を変えて撮影してみました。前述の前面ケースファンx3、背面のケースファンx1(左)と簡易水冷用のファン(上)x2となります。合計6つのファンが光って回転するので、色々な角度から楽しめます。
私はそもそもゲーミングPCの派手な光り方がちょっと苦手でしたが、Lenovo Legion T750iのLEDライト・アニメーションはファンの大きさが統一されていることもあってか、結構上品で使っていて楽しいです。できれば、机の下ではなくて、デスクトップやPC用のカートなどに設置したいですね。
仕事で使うから、あんまりギラギラしているとちょっと雰囲気に合わないんだけど、これならOK!
細かいカスタマイズが、アプリで簡単にできちゃうのも良いね!
さすがメーカー製PC、配線処理も完璧です!
引き続き、ケースの正面向かって右側面、マザーボード裏をチェックしていきます。ここのカバーは、写真のように手で回せるネジで上下2箇所が留まっています。
どん!こちらがLenovo Legion T750iのマザーボード裏になります。配線処理が見事でため息が出ちゃいますね…これは本当にさすがのメーカー製PCだと思います。
マザボ右上のシルバーの部分がCPUが装着されている場所になります。その下に、2つポケットのようなものが並んでいますが、ここは2.5インチのSSDを格納する場所となっています。
こちらは、3.5インチのHDDなどを2台まで収納できるラックがあります。電源ケーブルとSATA接続ケーブルはペアで出ていましたので、HDDは簡単に増設可能ですね。マウンターを使えば2.5インチSSDもここに取り付け可能です。
アップにしているのが電源ユニットと上記の3.5インチデバイスのラックの隙間ですが、もし電源ユニットにアプローチしたい場合は結構狭いので苦労するかもしれません。でも、これだけ充実していればその要望自体もあまりないと思いますが。
さすがの裏面配線、これだけでご飯3杯はいけるね!
ご飯はさておき、綺麗な配線はスムーズなエアフローの確保にも役立つから重要なんだよね!
Lenovo Legion T750iのサイズと設置場所の選び方!快適なPCライフを送るためのポイント
設置スペースを考慮してデスクトップPCのサイズを選ぼう!
デスクトップPCを設置する際には、あらかじめ設置するスペースを考慮しておくことが重要です。机の天板の大きさや高さ、PC本体のサイズなど、様々な要素を考慮して選ぶ必要があります。
Lenovo Legion T750iの本体サイズは幅 21.1cm x 奥行き48.3cm x 高さ45cmといわゆるミドルタワーサイズとなりますが、実際はかなり大きいと思います。電源やモニター、各種周辺機器や有線インターネットとの接続も必要となります。
想定していた設置場所に同サイズのPCを設置して、各種接続も含め可能かをチェックしておきましょう。また、背面にアプローチしたり、メンテナンスを容易にしてくれるPC用の台車(CPUスタンドと呼ばれる)も購入を検討してください。
デスクトップPCを設置する場所の周囲の温度や空気の流れも考慮しよう
デスクトップPCを設置する場所を選ぶ際には、周囲の温度や空気の流れを考慮することが重要です。環境が熱い場合、パソコンの内部で熱暴走が発生する可能性があります。また、ホコリが多い場合は、ファンなどのパーツが詰まってしまい、トラブルの原因になることがあります。
対策としては、パソコンを置く場所を選ぶことが必要です。パソコンを高い場所に置くことで、熱気が上に上がって排熱がしやすくなります。また、熱に弱い部品は下に置くことで熱の影響を受けにくくなります。
デスクトップPCを使っている場合、定期的にホコリを取り除いたり、温度やCPU使用率を監視することも大切です。これらの対策を行うことで、トラブルを未然に防ぎ、快適な作業環境を保つことができます。
Lenovo Legion T750iのSSD増設の方法と手順を解説!快適なPCライフを実現しよう
Lenovo Legion T750iにSSDを増設するとどのようなメリットがあるのか?
Lenovo Legion T750iはゲーミング用途に最適なパソコンであり、SSDを増設することで動作やゲームの読み込み速度が高速化されるメリットがあります。従来のHDDと比べ、SSDは高速で読み書きが可能なフラッシュメモリを使用しており、起動時間や作業時間が短縮されます。また、データの保存や復旧にも優れており、故障の原因となる磁気を使用しないため、寿命も長く、トラブルの対処法も容易です。
Lenovo Legion T750iは起動ディスクにもなっている内蔵SSDの容量が512GBと少なめなので「ドキュメント」「ピクチャー」「ダウンロード」といったシステムが作成するフォルダは2TBのHDDの方に移動することをお勧めします。
あるいは、全体的に速度アップを図るためには、①起動ディスク自体のSSDを1TBのものに換装するか、②M.2タイプのSSDを追加してそちらに「ドキュメント」「ピクチャー」「ダウンロード」や、アプリケーションのインストール先とする。データ関連はHDDを活用する〜といった方法があります。
①は、外観・内観チェックの項目でもご説明した通り、一旦GPUを取り外さないとSSDスロットにアクセスできない点、また起動ディスクを変更することになるので、Windowsインストール用のメディア(USBメモリなど)をあらかじめ作成するか、システムディスクの移行をサポートするツールが必要となります。
SABRENT SSDへのUSB変換ケーブルを使用すれば、「Acronis True Image for Sabrent」や「AOMEI Partition Assistant」など無料のソフトでクローン作成が可能です。
Lenovo Legion T750iはクリエイティブワークに使える? 各種便利マークソフトでチェック!
これまではスペックや外観・内観などを細かく見てきましたので、ここからは実際の性能や、各種ベンチマークソフトの計測結果や、実際のリアルな動画書き出し時間などもチェックしたいと思います。Lenovo Legion T750iは、動画編集や写真編集など、いわゆるクリエイティブワークに使用できるのでしょうか?
ここでは、「CPU性能」「GPU性能」「ストレージ性能」の3つのカテゴリで、それぞれの性能を計測する主な便利マークソフトを使用した結果をまとめてみました。現在私の自宅で使用しているBTO PCとの比較となっています。
CPU性能のベンチマークテスト
CPU性能は「Cinebench R23」「PCMark 10 – CPU Profile」および「GeekBench6 – CPU Score」を用いて計測しました。
計測項目/モデル | Lenovo Legion T750i 第10世代Core i9 10900K 10コア20スレッド | BTO PC 第9世代Core i9 9900K 8コア16スレッド | |
---|---|---|---|
Cinebench R23 | Multi | 15,718 | 12,040 |
Single | 1,297 | 1,229 | |
Geekbench6 CPU Score | Multi | 9,800 | 8,026 |
Single | 1,737 | 1,622 | |
PCMark10 | Total | 6,473 | 6,380 |
Essentials | 8,221 | 8,856 | |
Productivity | 7,518 | 7,350 | |
Digital Content Creation | 11,907 | 10,829 | |
3DMark CPU Profile | Max threads | 8,979 | 7,020 |
16 | 8,316 | 7,012 | |
8 | 6,338 | 5,795 | |
4 | 3,328 | 3,058 | |
2 | 1,696 | 1,581 | |
1 | 860 | 800 |
ここでは、順当にLenovo Legion T750iの第10世代Core i9と、BTO PCの9世代Core i9のシングルコアの処理速度とコア数の違いが現れているようです。BTO PCもそこそこ速いですがマルチコアを使用するような処理で効果を発揮します。
Windows 10/11ももちろんマルチコア対応ですし、MS Officeも対応しています。そして、今回のチェックポイントとなっているクリエイティブ関連のソフトも対応していますので、やはりCPUも早い方が良いですね。
GPU性能のベンチマークテスト
GPU性能は「3DMark – Speedway」「VRMark – Orange Room」および「GeekBench6 – GPU Score」を使って計測しました。
計測項目/モデル | Lenovo Legion T750i | BTO PC | |
---|---|---|---|
3DMark – Speedway | Total | 4,500 | 2,106 |
Battlefield V 1080p | 155+ FPS | 155+ FPS | |
Apex Legends | 140+ FPS | 140+ FPS | |
GTA V | 170+ FPS | 170+ FPS | |
Fortnite | 295+ FPS | 275+ FPS | |
Red Dead Redemption 2 | 185+ FPS | 115+ FPS | |
VRMark – Orange Room | 14,362 (Super) | 10,762 (Super) | |
Geekbench6 GPU Score | 175,406 | 112,329 |
CPU以上にはっきり性能向上しているのがグラフィック性能でした。Lenovo Legion T750iは、3DMarkでは倍以上、GeekbenchのOpenCLテストでも56.2%以上のスコアアップ、VRMarkでは+33.4%となっています。
3DMarkでは、各種ゲームソフトでのFPSスコアのシミュレーションも得られるのですが、フォートナイトやRDR2以外はシステム上の限界といった感じでした。これだけのスコアがあればゲームだけでなく、4K動画編集もこなせそうですね。
CPU・GPU編の最後として、動画編集ソフト「DaVinch Resolve Studio」を開発しているBlackmagic社が配布しているBlackmacic RAW Speed Testの計測結果を見てみましょう。
このベンチマークソフトはちょっと特殊で、「Blackmagic RAW」という同社のフォーマットの固定ビットレート3:1、5:1、8:1、12:1の動画ファイルを使用した場合、それぞれの画面解像度・フレームレートの組み合わせでCPUおよびGPUによる作業が可能かをまとめてチェックしてくれるツールです。
Lenovo Legion T750iとBTO PCでの違いは1箇所だけですが、基本的には、4320p30=8K30フレームの動画の編集が問題なく行えることを示しています。この後実際に4K動画編集もチェックしてみましたが、快適に編集・書き出しができました。
ストレージ性能のベンチマークテスト
ストレージ性能はCrytal Disk Markでチェックしてみます。Lenovo Legion T750iは512GBのM.2タイプのSSD、BTO PCの方も1TBの同じくM.2タイプのSSDを使用しています。
Crystal Disk Mark/モデル | Lenovo Legion T750i | BTO PC | |||
---|---|---|---|---|---|
計測タイプ | Read | Write | Read | Write | |
SEQ1M Q8T1 | 3279.41 | 2728.21 | 3338.93 | 2606.05 | |
SEQ1M Q1T1 | 1657.27 | 2510.18 | 2245.27 | 2177.30 | |
RND4K Q32T1 | 505.93 | 394.15 | 635.18 | 433.89 | |
RND4K Q1T1 | 47.34 | 134.81 | 28.64 | 161.1 |
結果はほとんど変わりませんでしたね。これはPCI Express 3.0接続のSSDとしては標準的な速度です。最新のマザーボードの場合、PCI Express 4.0接続のものは2倍近い性能を誇りますが、その分コストがアップします。
Lenovo Legion T750iで実際にビデオ編集したらどうなった?
性能評価の最後として、4K動画編集と書き出しを行ってみました。使用したのは、Blackmagic社の「DaVinch Resolve Studio」という動画編集ソフトで、下記の内容の動画を編集しています。
- 素材合計16.2GB(全て4K)
- 最適化メディア・プロキシー:不使用
- プロジェクトタイムラインの長さ:8分49秒
- 書き出し解像度:3840 x 2160 Ultra HD
- 書き出しフォーマット:QuickTime/H.265/ビットレート80,000kb/s
こちらが編集中のタイムラインです。基本的にはカット編集と一部テロップ、またBGMを追加している比較的シンプルな動画ですが、編集中のプレビューや、マウス操作によるスクイーズ操作(素材の上にマウスを持っていくことで動画を再生する機能)でも一切引っかかりやコマ落ちはありませんでした。編集一般は非常に快適に行えました。
こちらが書き出し時間の結果です。結果としては、Lenovo Legion T750iはBTO PCよりも17秒早く、2分26秒で4K動画の書き出しが終了しました。実際の動画時間で比較すると、Lenovo Legion T750iは実時間の約3.4分の1、BTO PCは3.1分の1の時間で書き出しが終了しています。
GPUのベンチマークスコアから考えると多少物足りない結果になりました。しかし、編集時の操作性は快適なことこの上なかったので、そういった意味ではBTO PCよりも体感1割は速度向上を遂げています。
4K動画編集が捗るね!これならYouTube動画毎日更新もできるね!
マシンは快適だけど、撮影が追いつかないよ…
Lenovo Legion T750iなら、クリエイティブワークも快適!
さて、今回Lenovo Legion T750iをクリエイター目線でチェックしてみましたが、最後にお勧めポイントとイマイチポイントについて整理してみたいと思います。まず大前提として、2023年現在Lenovo Legion T750iの今回ご紹介したモデルはメーカー直販サイトでも購入できなくなっています。
以上となります。もし何かの形で本モデルを購入する場合も、ゲームに仕事にしっかり働いてくれることは間違い無いですし、メーカー製PCならではの美しいデザインとケース内配線、よく考えたエアフロー、増設しやすいメモリとSSDなど、長く使えるデスクトップPCです!
「目にうるわしく、使って楽しい」楽しいPCだったね!
返却の時にしきりに撫でてたw でも確かに良いデスクトップPCでした!