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ども、デイブでございます。今回は、
このモニターは、BenQの多彩なモニターラインアップの中でも「高画質エンターテインメント」を重視したモデルです。
写真編集やデザインなどカラーマネージメントに特化したモデルでも、同社のZOWIEブランドのようなこうリフレッシュレートに特化したゲーミングモニターでもありません。しかし、4K IPS液晶モニタと内蔵スピーカー、リモコン付きといった絶妙なパッケージングで、コスパ良く日常的に活躍してくれる4Kモニターに仕上がってます。
今回は、この魅力的なBenQ EW2880Uの特徴をしっかりチェックしつつ、どんな用途に向いているか、実際私デイブがどんなふうに活用しているかをご紹介します!
「まじめ」から「おもしろ」まで1台でこなしちゃう!
それでいて、長時間使っても目に優しいって、もうイケメンですよ。イケモニか
※本レビューは、メーカー様に評価用のサンプルをご提供いただいて制作していますが、スペック等の誤記を除きいっさい忖度せず、筆者の正直な評価・感想を記載していることをお約束します
タップできる目次
BenQ EW2880Uのスペック
BenQ EW2880U | 仕様 |
---|---|
画面サイズ・パネル | 28インチ・IPSパネル |
解像度 | 4K UHD(3840 x 2160ピクセル) |
輝度 | 300 cd/㎡ |
コントラスト | 1000:1 |
視野角(左右/上下、CR>=10) | 178°/178° |
応答速度 | 5ms (GtG) |
リフレッシュレート | 60Hz |
色域 | DCI-P3 カバー率90% |
HDR | HDR10対応 |
スピーカー | 内蔵(3W x 2) |
アイケア機能 | フリッカーフリー ブルーライト軽減 ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+) |
ゲーム対応 | FreeSync対応 |
入出力ポート | ・HDMI 2.0 x 2 ・DisplayPort 1.4 x 1 ・USB Type-C x 1(60W給電) |
サイズ | 幅 約63.7 cm 高さ 約42.1 ~ 52.1cm 奥行 約27.7cm |
重量 | 約7.9kg |
ディスプレイ調整角度 | 上下:-5°/15° 左右:15°/15° |
付属品 | ・クイックスタートガイド ・電源ケーブル(約1.5m) ・HDMI2.0ケーブル(約1.8m) ・USB Type-Cケーブル(約1.0m) |
BenQ EW2880Uの外観・デザイン
パッケージを開梱します
こちらがBenQ EW2880Uの同梱物になります。2分割されているモニタースタンド以外に、左下からHDMIケーブル x1本、USB Type-Cケーブル x1本、電源ケーブル、リモコンが付属します。
スタンドを取り付けて設置完了!
スタンドは、V字の台座の部分に支柱を差し込み、底面にあるネジを手で締めれば完成です。
スタンド部分には爪が2つでているので、まずはここをモニター背面に引っ掛けるように載せ、静かに下ろすだけで「カチッ」と音がして固定されます。メチャクチャ簡単でした。
この部分は100mm x 100mmのVESA規格に準拠しているので、モニターアームなどの取り付けも可能です。その場合は、写真に写っている4本のネジを一旦取り外して、それを使ってモニターアームに固定します。
モニタースタンドの可動部はこんな形状になっています。スタンドに据え置きした状態で左右はそれぞれ15度、上下は上向き15度/下向き5度の調整が可能です。
ポート類をチェック
パソコンやゲーム機などとの接続は、BenQ EW2880Uの背面下部に並んだポートで行います。HDMI 2.0ポート x 2、DisplayPort 1.4 x1、USB Type-Cポート x1、そして3.5mmのオーディオジャックを備えています。
USB Type-Cは60Wの給電にも対応していますので、USB Type-Cポートを備えたパソコンであれば、モニターとケーブル1本接続するだけで、映像・音声をモニターに出しつつ、パソコン本体も最大60Wで充電できちゃいます。
14インチMacBook Proと接続してみました。映像もきちんと表示されていますし、充電も60Wで行えています。これは便利。
リモコンが付属するのが便利この上ない!
BenQ EW2880Uの背面には、上からボタン x2個、ジョイスティック x1、電源ボタンもあるのですが、なんと言っても便利なのはリモコンが付属することなんですよね。
さすがエンターテインメントセンターとして、仕事も遊びも色々こなしちゃうだけあって、各種の切り替えは本体背面に手を伸ばさなくても、リモコンですぐ操作できちゃいます! 後ほど詳しくご紹介しますけど、これ結構ポイント高いですよね。
BenQ EW2880Uで押さえておきたい4つのオススメポイント
①HDRを超えるBenQのHDRiテクノロジー
BenQ EW2880UはHDR(High Dynamic Range)と呼ばれるディスプレイの性能を表す規格に対応しています。HDRは、簡単に言えば暗いところはしっかり・より暗く、明るいところをさらに明るく描画するための技術です。
これらは、私がiPhone 12 Pro MaxでHDR撮影したものですが、さすがHDR10対応、暗いところも黒つぶれせずに細かく描画されており、一方で、看板のようにかなり明るい部分も美しく描画されています。
それもそのはず、通常の映像は、明るさを「8ビット・256階調」で表現しているのに対して、HDR10では「10ビット・1024階調」で表現、最高輝度も1000~10000nitを実現しています。さらに、階調自体も人間の目が明るさの変化より、暗さの変化をより明確に見極められるという性質を生かして、暗い方をより細かい諧調を使って表現できるようになっています。
HDRがすごいのは分かったけど、「HDRi」ってなんなの?
BenQ独自で「周囲の明るさに応じた調整」を加えたのがHDRiなのさ。HDR非対応コンテンツもキレイに見せてくれるよ!
HDRの描画能力を最大限に活かすためには、そのモニターが明るい場所に置かれているのか、暗い場所に置かれているのかによっても影響を受けます。
HDRタイプ | 効果 |
---|---|
HDR | 暗部の表現を拡張し、明部を更に明るく |
Game HDRi | コントラストと細部のバランスを取ります。したがって、プレイヤーはゲームの視覚効果を維持しながらも、暗い部分で何が起こっているかを把握しながら、より没入感を得られます |
Cinema HDRi | コントラストとディテールの両方を維持することにより、色あせた画像を改善し、全体的な視聴体験を最適化します |
例えば、明るい日中と暗い夜間では、同じ映像でも見え方が変わってきますよね。周囲が明るい場合はモニター側も輝度を上げ、暗いところでは輝度を下げないと見え辛くなってしまいます。
BenQ EW2880Uを含むHDRi搭載モデルでは、モニターの内蔵センサーが周囲光レベルを検出し、輝度を自動調整することで、さまざまな照明の中でも最適な視聴環境を楽しめるようになっています!
②treVoloスピーカー搭載で映画もゲームも爆上げ
サイズと配置が音質に大きな影響を与えます。 例えば、非常に薄いスピーカーでは、低音域や、大音量でのオーディオの音割れ、モニターへの振動の問題があります。 これはコストだけでなく、テクノロジー自体が優れた組み込みオーディオ品質の障害になることを意味します。
BenQは「treVolo」という技術を開発し、モニターの音も改善しています。
独自のカスタマイズされたスピーカーを使用し、さらにウーファーとトゥイーターを別々のスピーカーキャビネットに収容しました。 ウーファー自体は長いストロークのために大きなコーンを持っています。 ただし、ストロークが長くなると不要な振動が発生する可能性があるため、treVoloの設計チームはマルチポイントサスペンションを使用して、振動を分離して画像の揺れを防ぐ高音質を確保しました。
そこで、EW2880Uではトゥイーターを上記写真のようにモニターの真下に配置することで、テーブルなどに反射した音がユーザーの方向に伝わることで近距離でのリスニングを高音質することに成功しています。
まず、何はともあれ実際の音声を聞いてみてください。どちらも、SONY α7IIIにECM-B1Mという純正そっとガンマイクを装着し、モニターから約50cm離れた場所で録音したものです。
こちらはtreVolo非対応のBenQ EW3270Uのスピーカーで再生した音を収録したものです。
そして、こちらがtreVoloを採用したBenQ EW2880Uのスピーカーの音声を収録したものです。どちらも、自宅で再生した音声をエアで収録しているので、オリジナルの出音よりも少々劣化しています。
それでも treVolo対応の EW2880Uの方が音に厚みがあって、低音もしっかり、またEW3270ではラジオのように悪目立ちする中音域もバランスが良くなり、そのため高音部も聞こえてくるようになったため全体的に「音がバランスが良くなって聞きやすく、音楽っぽく鳴る」ようになったのがおわかりになると思います。
さらに、オーディオモードとして「ライブ/ポップ」「シネマ」「トーク/ボーカル」「ゲーム」「ロック/パーティ」の5つのモードを選択することができ、それぞれのシーンに最適化された音質を実現します。
こういうヤツ、結構スピーカーではある機能なので使わないかなと思ったんですけど、スピーカーの性能&イコライザーのかかりかたがしっかりしているためか、本当にがらっと音質変わります。HDRiと併用すると、特に映画やゲームでは印象変わりますよ。
③BenQで忘れちゃいけないアイケア技術が満載
ゲームはもちろん、Netflixのシリーズものなど、気がついたら何時間もモニタみっぱなし、ということはありませんか? 長時間モニターを見つめるような仕事をされてる方もいらっしゃると思います。
自分のことを振り返ってちょっとギョッとしたんですが、仕事や遊びでモニターやスマホ、テレビなどを見ている時間、下手すると一日当たり12時間近くなってしまっています…自然の風景などとは異なり、自ら光を放つもの(自発光と言います)を長く見つめると、目の疲れや視力への悪影響はもちろん、不眠などの症状も引き起こしてしまいます。
BenQはかなり昔から、そういったモニターが目に与える悪影響を重視して「目に優しい=アイケア」に関する技術を多数搭載したモニターを開発してきているのも特徴なんですよね。
BenQ EW2880U搭載のアイケア技術 | 概要 |
---|---|
ブライトネスインテリジェンスプラス(B.I.+) | アンビエント照明センサーは、視聴環境の照明レベルと色温度を検出、周辺光を感知し自動的に画面の輝度と色温度を調整します。使用する時間帯の明るさを検知し、最適な輝度へ調整することで、快適な環境を実現し長時間の視聴でも目の健康を守ります。 |
ブルーライト軽減機能 | 目の疲れと不快感を効果的に軽減し、視界を快適にします。 |
フリッカーフリー | あらゆる輝度レベルでフリッカーを除去し、目の疲れを軽減します。 |
ePaper(電子ペーパー)モード | 読みやすいように白黒の読書レイアウトをクリアにしてくれる電子書籍向けのシミュレーション効果。 |
カラーユニバーサルモード | 赤と緑の2色を調整することによって、多様な色覚を持つ方々でも色の違いを識別することが容易となり、映像空間を楽しむことができます。 |
④リモコン! リモコン! リモコン!
すでにご紹介したリモコンですが、クイックに選択したくなることが多い合計12のボタン(1つはダイヤル式)を搭載しています。
特に便利なのは入力切替ボタンと音声ミュートボタンですね。仕事に疲れたら、休憩のために別のデバイスに切り替えてちょっと気分転換をして、またさっと仕事に戻るのもボタン1つでできますし、電話がかかってきたり、ネット会議を始めるときにすっとミュートにするなんてのも簡単です。
本体前面、パネルの下部にリモコンの受像部分があります。動作も結構キビキビしてました。
みなさんも経験あると思いますが、モニターの背面や底面にあるボタンとジョイスティックの組み合わせは直感的でもなくてめちゃくちゃストレス溜まるので、個人的には全モニターにリモコンを標準装備してほしいと思います。
BenQ EW2880Uを我が家ではこんなふうに活用してます
MacBook Proのサブモニターとして
前述の通り、M1 MacBook Pro 14インチとはUSB Type-Cケーブル1本で接続できちゃいますので、ワイヤレスキーボード&ワイヤレスマウスと接続すれば、簡単にマルチモニターでスッキリしたデスクトップが完成しちゃいます。
EW2880に、さらにBenQで評価の高いScreenBarと組み合わせれば、モニター内もアイケア、そしてモニターを設置したデスク上もちょうどよい明るさに自動調光してくれます。こちらもおすすめです!
SONY PS4を接続してゲームマシンとして
BenQ EW2880U搭載のHDMI 2.0ポートは「4K 60Hz」までの対応となるため、PS5の最大性能は引き出せませんが、PS4はベストな状態で遊べます。
大画面TVも安くなっていますが、コンパクトかつ高画質で高音質な環境をさくっと構築できるのはとても良いですね。
PS4の映像出力メニューでも、EW2880U側でも同様に「4K 60Hz&HDR対応」とEW2880Uのベストな設定で接続できていることが確認できました。
Amazon Fire Stick TV 4K Maxでエンターテインメントセンターに
背面のHDMIポートに4Kに対応してさらに操作性もアップした「Amazon Fire TV Stick 4K Max」を挿すだけで、Amazon Primeビデオ、Netflix、Hulu、YouTube、DAZN、AppleTV+などほとんどすべての配信サービスを楽しめるようになっちゃいます。
残念ながら、BenQ EW2880UにはUSBハブ機能がない=USBポートがないため、電源は付属のUSB電源を使用する必要がありますが、それでもこの値段とコンパクトさはちょっと驚きですね。BenQ EW2880Uの魅力をぐっとパワーアップしてくれます。
BenQ EW2880Uのおすすめポイント・残念ポイント
こんな感じでしょうか。残念ポイントについては、映像や音声をさらにパワーアップさせたり、ゲーミングモニターとしての機能を考えたときに出てくるものであって、EW2880Uのカテゴリである「高画質エンターテインメントモニター」かつ「約5万円」というパッケージングを考えるとToo Muchな気もします。
実際使っているとマルチにいろいろこなしてくれる利便性の方を強く意識しますので、問題ナッシング、と思いました。使う人の要望で、いろいろな面を見せてくれる面白いモニターなので、もし1台でマルチに活躍してくれてコスパも良いモニターを探している人には強くおすすめできるモニターです!